月と春分の日



3月も中旬になって、暖かくなってきましたね。今週土曜日は春分の日です。
暖かくなってくると、夜中に、星を見るのも楽になります。あまり厚着をしなくても良くなります。しかし、春になると、真冬の澄んだ星空がなくなって、晴れてもどんよりした天気の日が多くなります。楽してきれいな星空を見るということは、できないようになっているのかもしれませんね。

そんな今週ですが、まず、月のお話です。今日は月齢1で、月は、日没から間もない時間に西の空の低いところにあります。すごく低いので、見つける前に沈んでしまうかもしれません。月齢1の月は、ものすごく細いです。その姿は、なかなか見られません。でも、18:10~20分ごろ、双眼鏡で地平線近くを探すと、見つかるかもしれません。とにかく細い月です。

  明日なら、見つけやすいですよね。

明日は月齢2で、明日もかなり細い月です。でも、日没後、明るいうちに、西の空を見れば見つかります。
月は、次の日曜日に半月になります。

  今週は、夕方、晴れれば、毎日、月が見られるわけですね。

毎日、少しずつ太っていく月が見られます。

  ところで、今週土曜日が、「春分の日」ということでしたが、天文学にとって、春分の日というのは、大切な日なのでしたよね。

春分の日の太陽の位置が、すべての天体の位置を決める基準点になります。

  「春分の日の太陽の位置」っていうのが、よくわかりませんが・・・

昼間、青空の中に、星は見えません。でもそれは、空が明るいから見えないだけで、星は出ています。下の図は、今日(3月14日) 朝8:30時に見えるはずの、東の空です。



東の空には、太陽があります。そして、太陽の向こう側にも、星座があります。今、太陽があるのは、「うお座」です。正確に言うと、今年の場合、20日の18時37分に太陽がある位置を「春分点」といいます。そこがすべての天体の位置の基準になります。どの天体も、春分点からどっちに何度離れている、という表し方になります。
春分点から、太陽が90°移動したときを、夏至と呼びます。でも、ピッタリ90°になるのは一瞬です。その瞬間が、24時間の中に含まれる日が、夏至の日です。春分点から315°回った日を立春と呼びます。

  今年の立春は、例年より1日早かったと話題になりましたね。

今年、ピッタリ315°になったのは、2月3日の23時59分でした。その1分の差で、春分の日が1日早くなったのです。









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