月と火星



4月の第2週に入りました。今年の桜は開花が早くて、すでに散ってしまったところも多いですね。地球温暖化の影響でしょうか。

温暖化ガスというと、一般的には、二酸化炭素のことを指すようですが、それよりもはるかに地球の温暖化を加速する気体があります。メタンと水蒸気です。現在、シベリアやカナダ北部の永久凍土が溶けて、そこから大量のメタンが大気中に放出されています。また、北極海などの海底にあるメタンハイドレートが溶けて、大気中にメタンを放出している可能性があります。今はまだ、それがなくても、近いうちに始まります。これらは自然現象ですから、止めることはできません。水蒸気も、気温が上がれば飽和水蒸気量が上がるので、こちらも止めることはできません。増加を止められるのは二酸化炭素だけです。でも、二酸化炭素だけを止めたところで、大勢に影響ありません。これから二酸化炭素だけを削減しても、時すでに遅し。もちろん、やらないよりはマシですが。地球温暖化を止められるのは、太陽活動の低下だけだと思います。もちろん、人間にはできないことですから神頼み。神様は、愚かな人間に微笑んでくれるでしょうか?
今日は、話題が少ないので、余計な話を書きました。

今週は、17日の土曜日、月が火星に最接近します。22時36分ごろ、月と火星がほとんどくっついて見えます。このとき、アフリカ、インド、東南アジアでは火星食になります。火星食というのは、火星が月に隠されることです。残念ながら、日本では見られません。日本よりずっと南で、西の地域でしか見られません。
明るい惑星が月の裏側に隠れるという現象はめったに起こらないので、海外に出かけてでも見たいものです。でも今、外国に行くのは諦めるしかありません。

  日本では、月と火星が大接近するのが見られるのですね?

そうなんですが、この日の月は月齢6で、22時半ぐらいには西の地平線に沈みます。ちょうど、月と火星が大接近する時刻に、月が沈んでしまうのです。大接近の時刻には、かろうじて地平線の上にありますが、西に山や林があると、その陰に隠れて見えません。

4月17日 21時の西の空


  それよりも、早い時刻に見た方がいいですね。

21時ぐらいなら、西の空のある程度、高いところに見えます。その時刻でも、月と火星はかなり近い位置に見えます。月も火星も明るいですから、それらが西の空で接近する景色は、見てみたいものです。ただ、春の天気は、気まぐれなので、どうなるかわかりません。栃木県に運のいい人が、たくさんいてくれるといいですね。










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