新月



ゴールデンウイークが終わってしまいました。でも、中には、今日まで休みという人がいるかもしれませんnね。いずれにしても、明日からは、GWが終わって、新緑の季節になます。

  今週の天文トピックは、何かありますか?

今週、12日(水)が、新月です。この時期は晴れる日が多いので、きれいな星空を見られると思います。

  でも平日は、あまり遠くに、星を見に出かけられませんよね。

車で30分ぐらいで行ける、近場で星を見るのがいいです。大きな街の中心近くに住んでいる人は、自宅では、まともに星が見えませんから、まっすぐ人里離れた、山の方に行ってみるのがいいです。・・・とはいっても、あてもなく行くのは危険ですから、明るいうちに、ドライブがてら、ロケハンしておきましょう。

  それは大切ですね。きれいな星空が見られれば、それだけでもいいですが、今週、見ておくべき天体は、何かありますか?

どこかのマスコミで、「今日は、こと座流星群が極大!」という報道があるかもしれません。

  今夜、流星が見られるのですか。

いいえ、見えません。こと座流星群というのは、4月にもありますが、それとは別物で、こと座η(エータ)群とも呼ばれます。弱小流星群で、ほとんど飛びません。

  報道機関によっては、ペルセウス座流星群のように、必ずたくさんの流星が見える流星群と、ほとんど飛ばない弱小流星群を同じように扱ってしまいますね。

この番組では、たくさんの流星が見える流星群だけを紹介しています。今日のこと座流星群は、余裕がある人は見てもいいですが、あえて見る必要はないと思います。それよりも、13日(木)と14日(金)の、夕方の西の空を見てください。細い月と金星・水星が見えます。

  夕方の西の空なら、大勢の人が見られますね。

下の図は、13日19時10分の西の空です。(かなり拡大してあります)

  
5月13日 19時10分の西北西の空


まだ明るいです。今は、20時を過ぎないと暗くなりません。まだ明るい西の空に、細い月と水星・金星が見えます。月を挟んで、上が水星で下が金星です。この景色は、13日の19時から20分間ぐらいしか見えません。月も金星も、すぐに西の地平線に沈んでしまいます。この日の月齢は「1」で、月齢1の細い月を見られること自体が珍しいです。翌日14日には、月が水星の左上に行きます。
西の空の細い月を見るには、5月・6月が一番いい時期です。

  月齢によって、見やすい時期があるのですね。

月は、その形によって、一番見やすい時期があります。満月なら、真冬の12月が一番きれいに見えます。細い月を見るなら、今が一番です。










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