流星



今日は7月最後の日曜日。オリンピックも始まりました。そして、学校は夏休みです。梅雨が明けて、きれいな夏の星空が見られます。

   暑い夏が来ましたね。

夏は、1年中でも、一番たくさんの流星が見られる季節です。

   夏は、複数の流星群が、同時に活動するのですよね。

メインはペルセウス座流星群ですが、それ以外の流星群もあります。

   どんな流星群でしょう?

今週、30日(金)に、みずがめ座流星群とやぎ座流星群が極大になります。

   2つの流星群が同時に見られるのですね。

そうなんですが、どちらも、7月上旬から8月下旬までの、長い期間活動する流星群です。長期間活動する流星はピークの山が低くて、極大と言っても、1時間に数個の流星しか見られません。

   1時間に5個だとしても、2つ合わせれば、1時間に10個の流れ星が見られるわけですね。

それに、散在流星と言って、流星群ではない流星も、1時間見ていれば、5個ぐらいは見えます。

   全部あわせると、1時間に15個ぐらいの流れ星を見られるわけですね。

そういう理由で、夏はたくさんの流星が見られます。でも、それだけの流星が見られるのは、近くに大きな街や民家がない、暗いところです。

   今夜晴れたら、流れ星を見られますか?

今夜はダメです。満月です。

   満月ですか...  月の光がまぶしくて、暗い流星が見えませんね。

今週末になると、反対側の半月近くになって、月の出も夜中の0時ぐらいになります。今週後半は、流星が見られるかもしれません。

   何時頃、どの方向を見るのがいいですか?

流星観望の基本は、天頂を見ることです。地面に寝転んで、真上を見るのが一番いいです。

7月31日 0時の南の空


   それぞれの流星群の、放射点はどのあたりですか?

みずがめ座流星群は、今、みずがめ座に木星がいるので、木星の左側あたりが放射点です。
やぎ座流星群は、やぎ座に土星があります。土星の右上あたりが放射点です。

   木星や土星の方を向いて寝転べばいいですね。

それがいいです。夏の流星群のメインの、ペルセウス座流星群も活動を始めます。

   ペルセウス座流星群の放射点がどのあたりでしょう?

ペルセウス座の下側です。

   今週後半は、晴れれば流れ星を見られそうですね。

月が出る前に天頂方向を見ていれば、見られると思います。流れ星というのは、それほど珍しい現象ではありません。いつでも、20分ぐらい夜空を見ていれば、1・2個は見られます。

   それが見られないというのは、街の明かりで夜空が明るくなって、暗い流星が消されてしまうからなのですね。

そういうことです。光による害なので、「ひかりがい」と呼んでいます。音読みすると「こうがい」ですが、普通に言う公害と区別しにくいので、「ひかりがい」と呼んでいます。

   日本中の多くの地域で、光害によって、星や流星が見えなくなっているのですね。










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