天頂近くにペガスス座があって、秋の四辺形が見えます。西の空には夏の大三角もあって、大きな三角形と四角形が見えます。
秋の四辺形の星は、さほど明るくないようですね。
秋の空には、そもそも1等星が少ないんです。四角形に並んでいるのは全部2等星ですが、けっこう目立ちます。ペガスス座の東側には、アンドロメダ座があります。
「アンドロメダ」という言葉は、宇宙をイメージしますね。
宇宙を舞台にするアニメなどには、アンドロメダという言葉がよく出てきます。子供の頃から聞いているので、そういうイメージがあるのでしょう。
どうして宇宙のアニメに、アンドロメダが出てくるのでしょう?
アンドロメダ座は、ケフェウス王のお姫様の星座ですが、それは関係なさそうです。アンドロメダ座には、M31、アンドロメダ大星雲があります。北半球から見える最大の銀河で、私たちがいる天の川銀河の隣にあります。そのため、宇宙人がアンドロメダ大星雲から来る、という設定になっている物語が多いのでしょう。
銀河鉄道999は、アンドロメダ大星雲でしたよね?
999号の終着駅でした。そのような宇宙関係のアニメなどから、私たちはアンドロメダという言葉をよく聞いていたのです。スマホを片手に、アンドロメダ座を探してみてください。今週の22時頃だと、アンドロメダ座は天頂より少し東にあります。双眼鏡か天体望遠鏡があれば、アンドロメダ大星雲が見られます。
どの辺りですか?
iPhoneアプリの「iステラ」などでアンドロメダ座を表示して、拡大してみてください。「アンドロメダ大銀河」というのがあります。(* 星雲星団を表示する設定になっている必要があります)
「アンドロメダ大銀河」という名前なのですね。
それが現在の正しい呼び方で、昔の人間は「アンドロメダ大星雲」と言ってしまいます。同じように、昔、「銀河系」と言っていたものは、現在は「天の川銀河」と言います。
アンドロメダ大銀河のすぐ近くに、M32とM110という銀河がありますね。
M31がアンドロメダ大銀河で、その両側に、M32とM110という小さな銀河があります。3つの銀河が近くに集まっています。複数の銀河が集まって、「銀河団」を形成しています。大きく言えば、私たちの天の川銀河と、大マゼラン雲、小マゼラン雲なども含めて、全部まとめて、ひとつの銀河団です。
宇宙はスケールが大きいですね。
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