火星食



11月最後のコズミック・ジャーニーになりました。もうすぐ12月、冬になりますね。栃木県の冬は晴れる日が多くて、星を見るには良い季節です。
今月は、7日に金星食、14日に月食と、「食」の話をしましたが、今日もまた「食」の話です。

   今週も、何かが月に隠されるのですか?

今週は火星です。火星食の前、金曜日の早朝、細い月と火星が接近して見えます。この時期は、朝5時には東の空が明るくなり始めますが、5時半ぐらいまでは星が見えます。その時刻に、東南東の空の低いところに、火星食直前の細い月と火星が見えます。

12月3日 5:20 の東の空


   金曜日の明け方、月と火星が接近して見えるのですね。

その後、月と火星は近づいていきますが、夜が明けて明るくなって、月も火星も青空の中に消えてしまいます。

   火星食は、昼間に起こるのですね。

昼間です。残念ながら、肉眼では見られません。 

   今月初めの金星食も、昼間でしたが、今回も昼間なのですね。

自動的に火星に向いてくれる天体望遠鏡がないと、見られません。

   火星が月に隠されるのは、何時頃ですか?

8時20分ごろ、火星と月が接触して、そこから月の裏側に入ります。そして、9時40分ぐらいに火星が月の裏側から出てきます。

   天体望遠鏡があれば、昼間でも見られるのですね。

見られますが、月はうっすらだし、火星はすごく小さいしで、天体ショーという感じではないと思います。

   珍しい現象なのでしょうが、一般の人には難しそうですね。

一般の人には難しいし、見られても、面白い現象ではないかもしれません。

   金曜日の明け方、月と火星が並んだ姿も見る方がいいかもしれませんね。

そうですね。それを見て、3時間後ぐらいに、火星が月の裏に入ることを想像してみてください。










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