来年の天文現象



今年最後のコズミック・ジャーニーになりました。今年もいろいろな天体の話をしてきました。特別な天文現象とか、それぞれの季節に見える星空の話が多かったです。番組を聴いたり、ここを見たりして、星空を眺めてくれた人がいたら、これも役に立ったということですね。

   来年も、見ておきたい天文現象はありますよね。

いろいろあります。

   いつ頃、何が見られるのか、主なものを紹介していただけますか。

まず近いところでは、 1月4日の未明 しぶんぎ座流星群が極大になります。しぶんぎ座流星群は、1年間の3大流星群の1つですが、年によって、見える流星の数が大きく違います。

   お正月に、流星群が見られるのですね。

来年は、極大が4日6時頃と予想されています。ですから、4日の未明に見るのが一番いいです。月明かりが全くないので、最高の条件です。

   1月4日の未明というと、その日から出勤という方が多いですよね。

そういう意味では、この流星群を見るのは難しいかもしれません。でも、たくさんの流星を見られるチャンスなので、可能な方は見てください。

   その後の天文現象は、何があるでしょうか?

4月5日の早朝、火星と土星が、0.4度を切るところまで大接近します。明け方の東の空ですが、肉眼で見ると火星と土星が、ほとんどくっついて見えます。そこまで近づくのは珍しいです。陰陽師の安倍晴明は、当時に起こったそういう現象を見て、政を占っていたのでしょう。

   安倍晴明は、そういう仕事をしていたのですね。

毎日、天体観測をして、吉凶を占っていたのでしょう。特に惑星同士の接近は、大きな出来事だったようです。
5月には、金星と木星が接近します。
下の図は、5月1日3時30分の東の空です。


5月1日 3時30分 の東の空


金星と木星が、ほとんど重なって表示されています。明るい惑星同士の接近なので、見応えがあります。

   見ておきたい天文現象は、まだありますか?

11月8日に、皆既月食が見られます。夕方の見やすい時間帯に起こるので好条件です。この月食は、皆既継続時間が1時間半ぐらいあって、たっぷり楽しめます。

   天文現象は、前もってわかっているものが多いですが、突然の現象もありますよね。

明るい新星とか超新星が現れるかもしれません。

   ベテルギウスの爆発ですか?

それもありますが、他の星の場合もあります。これは全く予想ができません。また、明るい彗星・・・ほうき星ですね、それが現れるかもしれません。

   そういう予想外のことも起こって欲しいですね。

大きな彗星というのは、ここ何10年も現れていないので見たいですね。

   「君の名は。」に出てきたような、大きくて明るいやつですね。

若い人で、大きい彗星を見たことある人って、ほとんどいないと思います。

来年も、いろいろな天文現象がありまです。それらを期待しながら、新しい年をお迎えください。
では、良いお年を...










戻 る