冬の星座と北斗七星



1月最後の日曜日になりました。今が1年中で一番寒い時期ですね。でも、そろそろ気温の底から抜け出して、暖かくなり始めます。今週は節分と立春があります。まだまだ寒いですが、春の足音が聞こえてくる時期でもあります。

明日が新月なので、今週は、晴れればほぼ一晩中、きれいな星空を観られます。今週は冬の星座を見るチャンスです。

下の図は、今夜21時の南の星空です。


1月30日 21時の星空


ほとんど真南にオリオン座が見えますね。オリオン座をはじめとして、冬の星座が一番見やすいところにあります。オリオン座の左上の星、ベテルギウスとおおいぬ座の一番明るい星、シリウス、こいぬ座のプロキオン。この3つを結ぶと、冬の大三角になります。下がとがった、ほぼ正三角形です。明るい星ばかりなので、すぐ見つけられると思います。

冬の大三角の上を見ると、おうし座とふたご座があります。さらにその上には、ぎょしゃ座があります。そのあたりにも、明るい1等星がたくさんあります。冬の夜空には、7つの1等星があります。冬の1等星はキラキラ瞬いて、とてもきれいです。1等星の数は、冬が1年中で一番多いです。

実は、8個目の1等星があります。オリオン座とおおいぬ座の下の方、地平線ギリギリの所を見てください。カノープスという星があります。それも明るい1等星です。カノープスは、栃木県内からギリギリ見えますが、福島県以北では見えません。日本国内でも、見えるところと見えないところがあるので、冬の1等星には含めないことが多いです。
カノープスも含めれば、冬の夜空には8個の1等星があります。

ついでに、北東の空も見てみましょう。
北斗七星が立って昇ってきています。星好きの人たちは、北斗七星が立って昇ってくると、「春が近いなぁ。」と思います。北斗七星がこの位置に見えると、春が近いのです。

初めに、今週は春の足音が聞こえてくると書きましたが、星空にも春の気配があるのです。
節分を過ぎると、少しずつ暖かくなってきます。春が近づいてくるのはいいことですが、冬の澄んだ星空が見られなくなります。

今週は月の条件がいいので、冬の星座を見てみてください。場合によっては、今シーズン最後の冬の星空になるかもしれません。












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