2月下旬の星空



2月も終わりですね。ついこの間、お正月だと思っていましたが、もう3月です。3月と聞くと暖かい感じがします。やっと寒い季節も終わりです。1月・2月の夜は寒くて、夜、星を見に外に出るのも気合いが必要でした。3月になると、少しは楽になります。でも春になると、真冬の澄んだ星空が見られなくなります。空気がよく澄んで、星がキラキラ瞬くのは、栃木県では冬だけです。

今週は新月期で、月にじゃまされないで、暗い星空を見られます。冬の名残の北風が吹く、冬型の気圧配置になったときに、きれいな星空を見てください。月と気圧配置の関係で、澄んだ満天の星空を見られるのは、今週が最後かもしれません。そう思って、晴れた夜は、外に出てみてください。

   この時期に見える星座を紹介してもらえますか。

今は、冬の星座と春の星座の、両方を見られます。下の図は、今夜21時の星空です。

2月27日 21時の星空


オリオン座が南西の空にあって、冬の星座が西に傾いています。真南から天頂を通って、真北に行く線を天の子午線と言います。この時刻だと、天の子午線の西側が冬の星座で、東側が春の星座です。

  この時期の夜9時頃は、冬の星座と春の星座が、両方見えるのですね。

暦の上でも季節の境目ですが、星空も、冬から春に代わる時期です。季節の境目の夜9時頃に夜空を見ると、両方の星座が見られます。

   夜9時というのがポイントですね。

冬の代表的な星座と春の星座のいくつかをご紹介します。冬の星座というと、オリオン座とその周りの星座です。オリオン座は見つけやすいですから、まず、それを見つけてもらって、その西側を見ると、おうし座があります。オリオン座の上には、ぎょしゃ座とふたご座。オリオン座の東側には、こいぬ座とおおいぬ座があります。

   オリオン座のベテルギウスと、こいぬ座、おおいぬ座の一番明るい星をつなぐと、冬の大三角ですね。

冬の夜空には、明るい1等星がたくさんあるので、他にも三角が作れてしまいますが、南の空にある、下がとがった三角形が冬の大三角です。

   先々週に教えていただいた、大きな冬のダイヤモンドも見えますね。

ベテルギウス以外の6個の1等星をつなぐと、大きな6角形になります。それが冬のダイヤモンドと呼ばれるものです。
春の星座では、かに座、しし座、おとめ座があります。

   黄道12星座の中の3つですね。

かに座は、有名な割には暗い星ばかりで、見つけにくいかもしれません。他にも、アークトゥルスという1等星がある「うしかい座」や、北の空の「おおぐま座」も有名です。

   北斗七星は星座ではなくて、おおぐま座の一部ですね。

おおぐま座の中で一番目立つ、7つの星の並びです。
今なら、冬の星座と春の星座の両方を見られます。スマホを片手に、それらの星座を探してみてください。











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