春の南の空



4月になりました。春ですね。暖かくなって、夜、外に出るのも苦にならなくなりました。
今週は天気がどうかはわかりませんが、晴れれば、夕方は月が見られて、月が沈んだ後はきれいな星空が見られます。
今日の夕方は、西の空に月齢2の細い月が見えます。細い月は地球照が見えて、地上の景色もいっしょに見えるのできれいです。地平線に近いところにある月は、大きく見えるし。今日の夕方、完全に暗くなるのは19時ぐらいで、月が沈むのが20時です。ですから、19時台に見てください。

月が沈んだ後は、春の星座が見られます。週の前半は、22時には月が沈むので、その後、星空を見てください。

   春の星座というと、しし座やおとめ座ですか?

下の図は、今夜22時の南の空です。

4月3日 22時の南の空


しし座とおとめ座が南の空にあります。その2つの星座の下に、小さい星座がいくつかあります。ろくぶんぎ座、コップ座、からす座。六分儀というのは、昔、航海に出たとき、星の位置を測って、自分がいる場所を割り出すために使った道具です。コップ座は、日本では「コップ」と発音しますが、これは「カップ座」です。優勝カップのカップ。

   なるほど、カップですか。そういう形をしてますね。

どれも小さい星座ですけど、同じくらいの明るさの星が並んでいるので、見つけやすいと思います。それらの下には、なが~い「うみへび座」があります。この時間だと頭から尻尾まで昇っています。うみへびの頭が東の地平線から昇って、しっぽの先が昇り終えるまでに、8時間ぐらいかかります。しっぽの先が昇ったときには、頭は南を過ぎて西に傾いています。うみへび座は、星座の中で一番の長さと面積があります。

   うみへび座の星を全部つなぎたいときは、22時以降に見るのがいいですね。

ただ、南の空の低いところにあるので、南にある都市の光が、栃木県まで届いています。空が明るくて、暗い星が見えないと思います。

   星がきれいに見える所に出かけたときに、うみへび座の星を全部見つけたいですね。

他に春の星座というと、おとめ座の上にある「うしかい座」が有名です。アークトゥルスという明るい1等星があります。

   春の夜空は、明るい星が少ないですね。

1等星は、アークトゥルスとおとめ座のスピカ、しし座のレグルスの3つだけです。

   先日、春の夜空は星が少なくて、天の川も見えない、というお話をしていただきました。
   確かに、春の夜空は、星が少なくて寂しい感じがしますね。

でも、明け方近くになると、夏の星座が昇ってきて1等星がたくさん見えます。それに今週は、朝4時前後の東南東の空に、金星・火星・土星が集まっていて、夜空が賑やかになります。

   早朝の4時ぐらいに起きられる人は、夜空を見上げると、明るい星をたくさん見られるのですね。











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