宇宙の果て  その2



先週の話で、宇宙船に乗って地球を出発して、宇宙をどこまでもどこまでもまっすぐ進むと、地球に帰ってきてしまうという話をしました。
先週の最後に、成田空港から飛行機で離陸して、地球の表面から同じ高さを保ってまっすぐに飛んだとき、どうなるでしょう? と質問しましたが、その答えはどうでしょうか?

   どこまでもまっすぐ飛べるなら、いずれは地球を1周して、成田に帰ってきますよね。

そうなんです。宇宙でもそれと同じことが起こります。

   なんで、そんなことになるのですか?

地球の場合は、表面が球形に曲がっているからそうなります。宇宙空間も、球に近い形に曲がっていると思われます。三次元の世界では、空間に沿ってしか進めませんから、球形に曲がった空間をまっすぐ飛び続けると、円を描いて元の所に戻ってきてしまいます。

   空間が曲がっているというのが、よくわかりませんが・・・

太陽系の近くだけを見れば、広大な宇宙のごくごく一部ですから、宇宙は平坦に広がっているように見えます。例えば、レディオベリーのある宇都宮市中央だけを見ればほぼ平面です。でも、もっと広い範囲を見ると、地球は丸いので曲面になります。太陽系の遙か彼方を見ると、宇宙は曲面になっているらしいのです。

   曲面の宇宙というのは想像できませんけど、それで宇宙の果てに行けないのですね。

人は、宇宙を3次元で考えています。縦軸と横軸、そして高さ軸。その3つがそれぞれ直角に交差するのが3次元です。その3つに対して、さらに直角に交差する軸があれば、そこは4次元の世界です。宇宙は4次元以上で出来ているらしいのです。

   4次元の世界なら、宇宙の果てに行けますか?

4次元でも5次元でもいいですが、4番目以降の軸に「時間軸」があるはずです。時間軸に沿って進めば、一直線に宇宙の果てに向かえると思います。

   時間軸に沿って進む乗り物といえば、タイムマシンじゃないですか!

そうです。超高速タイムマシンがあれば、宇宙の果てに行けるかもしれません。

   4次元や5次元の世界、そしてタイムマシンですか。宇宙にはロマンがありますね。











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