流星群



7月最後の日曜日になりました。二度目の梅雨明けして夏本番です。暑い季節になりますが、星を見るのにも一番いい時期です。

   今週は、どんな天体が見られますか?

まず、今日は月齢2で、細い月が、早い時刻に沈みます。その後は満天の星空を見られます。

   星空観望に条件がいいですね。 今週一番の見所は、なんでしょうか?

流星です。

   流星ですか。夏は流れ星の季節ですね。

7月・8月は、複数の流星群が同時に活動します。

   複数の流星群というと、どんなものがありますか?

今、見えるのは、やぎ座流星群とみずがめ座流星群、みなみのうお座流星群です。

   3つが同時に見えるのですね。

3つなのですが、流星の放射点は、やぎ座の中に2つ、みずがめ座に3つあります。そして、それぞれのピークの時期が違います。

   それぞれが、別な流星群ということですか?

そうです。ですから、同時に6つの流星群が活動していることになります。

   6つですか。それはすごいですね。

でも、みんな小さな流星群で、ピークのときでも1時間に2個から5個程度しか飛ばないものばかりです。

   1時間に2個でも、流星群なのですか?

同じ放射点から、流星が2個飛べば流星群です。

   「放射点」というのが、わからない人もいると思いますので、説明していただけますか.

流星群というのは、流星が、空の中の1点から飛び出してくるように見えます。ですから、飛んだ流星の経路を逆に延長すると、空の1点で交わります。

   そこが放射点なのですね。

はい、放射点がやぎ座の中にあれば、「やぎ座流星群」と呼びます。今回のように、やぎ座に2つの放射点があるときは、放射点の近くにある星の名前を付けて、「やぎ座α流星群」、「やぎ座σ(シグマ)流星群」などと呼びます。みずがめ群流星群は、さらに細かく分かれています。

   今週は、1時間空を見ていると、何個ぐらいの流星が見られそうですか?

空の暗さによって違いますが、天の川がきれいに見える空なら、1時間に15個以上見られると思います。天の川が見えない空では、1時間に2・3個でしょう。

   街中と山奥では、それくらい違うのですね。




全然違う話になりますが、今週、本当の七夕があります。

   旧暦の七月七日ですね。

今年は、8月4日木曜日です。旧暦の七月七日は、「伝統的七夕」と呼ばれていて、毎年違う日になります。

   今週8月4日が、本当の七夕なのですね。

今週は、空が暗いところに出かけて、月が沈んだ後、天の川とその両岸にいる織姫・彦星を見に行きたいですね。織姫と彦星を見ていると、流れ星が見られるかもしれません。












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