夏の星座と秋の星座



9月中旬になりました。

   先週は満月に近い月があって、星空を見られませんでしたが、今週は良さそうですね。

今夜の月の出は22時過ぎで、それまでは星空を見られます。秋の初めのこの時期は、夏の星座と秋の星座の両方見られます。

   今は、夏と秋の星座を見られる、お得な時期ですね。

iPhoneアプリのiステラで、今夜の星空を見てみましょう。  21時の南の空を見てください。

   9月18日21時ですね。  南西の空に、天の川があります。天頂より西側の空には、夏の星座が見えます。
さそり座は沈んでしまいましたが、いて座はまだ見えます。

天の川の一番明るいところは、まだ見えていますね。いて座やその上にある、たて座の天の川が特に明るく見えます。さらにその上にある夏の大三角あたりは、10月ぐらいまで見えます。

   夏と秋の星座が見えて、見所盛りだくさんですが、どこから見ていったらいいですか?

天の川が見えるところであれば、まず、天の川を下から上に見ていくのがいいと思います。

   先ほどの、いて座、たて座、夏の大三角ですね。

夏の大三角あたりの天の川は、デネブ付近から、川が2つに分かれていて、中州があるのがわかります。

   そうですね。天の川が2つに分かれていて、川の真ん中は星が少ないです。

実際は、中州の部分に星が少ないのではなくて、そこに光を遮る塵などがたくさんたまっていて、後ろの星を隠しています。

   これだけ広い範囲の星を隠しているって、相当な量のチリがありますね。

この大量のチリが、将来、新しい星をつくる材料になります。

   天頂から東には、秋の星座が見えます。 どれから見つけたらいいですか?

まず、南の空から東の空にかけて見えている、やぎ座、みずがめ座、うお座、おひつじ座を探しましょう。

   黄道12星座のうちの4つですね。

今なら、その4つが見えます。やぎ座は上半身がヤギで、下半身は魚です。どうしてそういう姿なのかは、ネットで調べてみてください。

   やぎ座の中に、土星がありますね。

土星は明るいですが、やぎ座には、特別明るい星がありません。星をつないで、その姿を想像するのはちょっと難しいので、下向きの大きな三角形を探してください。


9月18日 21時の南東の空


   やぎ座の東側に、みずがめ座があります。やぎ座より大きいですね。

みずがめ座は、水が入った瓶を持った、美少年の姿です。瓶から、水が下に流れ落ちています。

   水が流れ落ちた先に、みなみのうお座があって、水が魚の口に入っています。

魚の口のところに、フォーマルハウトという1等星があって、明るい星が少ない秋の空では、目立つ星です。

   みずがめ座の東側には、うお座があります。

うお座は、暗い星ばかりなので、見つけるのが大変です。

   うお座は見つけにくい星座なのですね。

ひもでつながれた2匹の魚なんですが、秋の四辺形の下に1匹と、左側に1匹います。

   秋の四辺形というのは、ペガスス座のおなかですね。

うお座の東側に、おひつじ座があります。東の地平線から、昇ったばかりで、まだ低いですが、小さくまとまっている星座なので見つけやすいと思います。秋の夜空には、アンドロメダ座やカシオペア座もあります。

   アンドロメダ座やカシオペア座については、もう少し秋が深まってから、またお話していただきましょう。











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