十三夜



10月になりました。10月最初の日曜日です。秋ですね。栃木県内でも、標高の高い山から紅葉が始まりました。
秋と言えば、十五夜のお月見です。でも、今年の十五夜は早くて、9月初めに終わってしまいました。正規の十五夜は、終わってしまいましたが、今月の満月を見るのも風情があると思います。季節的には、10月の満月が十五夜らしいですよね。満月は、来週10日、月曜日です。

十五夜については、みなさん、よく理解があると思いますが、「十三夜」というのはご存じでしょうか?
日本では古くから、十五夜の後に来る月齢13の月を愛でる風習がありました。十五夜と、その1ヶ月後の十三夜は、セットなのです。十五夜の月を愛でて、その後に来る十三夜の月も、十五夜のときと同じ場所で愛でるのが江戸時代からの風習です。
十五夜に、お団子やススキなどを飾るのと同じように、十三夜も同じようなお飾りを用意します。今週8日土曜日が十三夜になります。土曜日なら、十三夜のお飾りを用意する余裕がありますね。9月初めの十五夜は、まだ、ススキや栗などが育っていませんでした。今なら、それらの季節の植物を採ってきて、お団子を13個用意すれば、十三夜のお飾りができます。自宅に縁側がなくても、ベランダやウッドデッキなどがあれば、十三夜のお飾りができますね。そういう所に十三夜飾りを用意して、満月少し前の月を愛でるのがいいと思います。


10月9日 0時の月と木星


そして今回の十三夜は、月と木星が接近して見えます。木星は10日ぐらい前に衝を迎えたところで、一晩中見えて、観察の絶好期です。明るさはマイナス2.9等と明るくて、明るい十三夜の月のそばでもよく見えます。
肉眼で見ても、双眼鏡で眺めても楽しめます。双眼鏡なら、同じ視野内に月と木星が一緒に見えます。天体望遠鏡の場合は倍率が高いので、見える範囲が狭くて、2つの天体を別々に見ることになります。肉眼で見るより、双眼鏡で見た方がよりよく見えます。

十三夜の月は、日没後、南東の空に見えます。月とその近くにいる木星を見てください。肉眼では無理ですが、双眼鏡で月のかけ際を見ると、大きなクレーターなら見えます。天体望遠鏡で見れば、たくさんのクレーターが見えるし、木星には縞模様が見えます。木星の周りには、4つの大きな衛星が観察できます。毎日見ると、衛星の位置が変わっていることがわかります。

十三夜の月と木星、見てみてください。










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