月面探査



今週は、月が大きい週です。今日は月齢13ですが、十三夜は昨日でした。今週は満月の週です。今回は満月にちなんで、月探査の話をします。

   最近、月探査のニュースをよく聞きますね。

NASAが、月に人間を送り込む「アルテミス計画」を始めました。アポロ11号が月面に降り立ってから、ちょうど50年です。人類がまた、月面に立つ日が近くなりました。

   アメリカのアポロ計画の後は、人類は月面に降り立っていないのですね。

アメリカだけではなく、世界中、どこの国も、月に降りていません。宇宙の中では、月が地球に一番近い天体なんですけどね。

   これまでは、その一番近い天体にさえ、行くことが難しかったわけですね。

でも、近い将来、月は気軽に行ける場所になるのだと思います。

   一般の人が、月旅行に行ける日は、来るのでしょうか?

20年ぐらい後かもしれませんが、お金さえあれば、海外旅行に行く感覚で、月に行けるようになるのだと思います。

   20年先というのは、ちょっと微妙ですね。私が元気なうちに、そうなるのでしょうか・・・

お金と元気と意欲があれば、我々の世代でも可能性があります。

   そのためには、元気で長生きすることですね。

その通りです。アルテミス計画には、日本も参加しています。

   アルテミス計画の「アルテミス」って、何ですか?

アルテミスというのは、ギリシャ神話に登場する月の女神で、アポロと双子です。50年前がアポロ計画だったので、今回はアルテミス計画です。アルテミスは女神なので、女性宇宙飛行士を月面に着陸させる計画です。

   なるほど、前回の月探査は男性だけだったので、今回は女性なのですね。




今回、月面に着陸する場所は、これまで人類が足を踏み入れていなかった月の南極です。

   どうして南極なのですか?

月の北極と南極は、太陽の光が当たるか当たらないかの境目です。太陽の光が当たるところに氷があったとしても、太陽からの熱で、溶けて蒸発してしまいます。太陽の光が当たるか、当たらないかのギリギリのところにある月の北極と南極には、氷が蒸発しないで、氷として存在する可能性が高いのです。

   月の南極には、氷があるのですね。

日本が打ち上げた月探査衛星「かぐや」のデータからも、月の北極と南極に氷があるのは確実と言われています。氷があれば、飲み水にもなるし、電気分解すれば、ロケット燃料の水素と酸素を作れます。

   アルテミス計画で、宇宙開発が進みそうですね。

アルテミス計画では、民間企業や国際パートナーと協力して、月面に拠点を築きます。そして、月周回軌道上に有人拠点の「ゲートウェイ」と呼ばれる、宇宙ステーションを建設します。これは火星に行くための拠点になります。

   人類は、月の次は、火星に向かうのですね。

そうなります。月を周回する宇宙ステーションは、ISSの約6分の1の大きさで、物資補給は年1回。そのため、宇宙飛行士は、1年に10日~30日程度、ゲートウェイに滞在して、その他の期間は無人になる予定です。
月までは行けても、火星への道のりは遠そうですね。










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