オリオン座流星群



10月も半ばになりました。秋ですね。夜はけっこう、気温が下がってきました。

   今日の星のお話は何ですか?

オリオン座流星群です。

   今週は、流星を見られるのですね?

10月22日土曜日、オリオン座流星群の活動が、ピークになります。予測極大時刻は、22日の3時ごろ。22日の明け方に近い時間帯が、一番の見ごろになります。金曜日の夜で、土曜日の夜明け前です。

   オリオン座流星群というのは、あまり大きな流星群ではないですよね。
   ピークの時間帯には、1時間に何個ぐらいの流星が見られそうですか?

ZHR30となっています。

   ZHR・・・?  どういう意味ですか?

簡単に言えば、これ以上ない最高の観測条件のときに、空全体で、30個の流星が飛ぶ、という意味になります。

   空全体で30個ですか。

その場合、ひとりの人が見られるのは、空の1/3ぐらいですから、10個になります。でもこれは、最高の観測条件の場合で、普通なら、5個~7個見られればいい方です。

   そういうことなのですね...
   でも、1時間空を見ていれば、7個ぐらいの流星を見られるのですね。

オリオン座流星群の流星だけで7個で、オリオン群ではない、散在流星も飛びますから、1時間に10個ぐらい見られるかもしれません。


10月23日 2時南東の空


   散在流星というのがあるのですか。

流星群のない、ふだんの夜にも流星が飛びます。流星群に属さない流星もたくさんあって、それらを「散在流星」と呼んでいます。

   流星群のない日に、何気なく夜空を見ていて、偶然見える流れ星は、散在流星なのですね。

1時間空を見ていれば、2・3個見えると思います。

   オリオン座流星群の流星と、散在流星は区別できますか?

オリオン群の放射点は、オリオン座の上でふたご座の足下です。飛んだ流星を逆に延長したとき、そのあたりに行けば、オリオン群の流星で、全然違う方向から飛んだのは散在流星です。

   なるほど。流れ星が見えたら、それを逆に延長して、ふたご座の足下に行くかどうか、確かめるのですね。

オリオン座流星群と、それ以外の流星を区別できたら、楽しいと思いますよ。

   今回の月の大きさはどうでしょう?

今週末は、細い月が2時半ごろ昇って来ますが、影響は小さいです。オリオン座流星群は、ピークがなだらかな流星群なので、ピークの前後、それぞれ3日間ぐらい、注目してください。

   1時間、夜空を見て、10個の流星を見られたらいいですね。

自宅が街の中心から離れていて、星がたくさん見えるところなら、そのくらい見えると思います。街の中だと、その半分以下になります。

   星がきれいに見えるところに出かけて、流れ星を見られたらいいですね。

どこで見るかで、見える流星の数は違いますが、いずれにしても、今週末は、流れ星を見てみてください。
夜は寒いですから、防寒は万全にしてください。










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