秋の天の川を見に



10月最後の日曜日になりました。さすがに11月が近づくと寒くなりますね。夜はかなり寒いので、ダウンジャケットが必須になります。

   夜はダウンジャケットですか。

実は、ななつがたけ北天文台では、夏の夜でもTシャツの上にダウンジャケットを羽織って、外に出ることがあります。

   夏でもダウンジャケットですか!

高原の夜は、それくらい気温が下がります。
南会津の山の中に、我々がいつも宿泊する「楓林舎」というペンションがあります。そこに来る一般のお客さんは、夜の寒さを甘くみていて、きれいな星空が見えているのに、あまりにも寒いので、早々に引き上げて来ます。

   そんなに寒いのですね。

例として、真夏、宇都宮の気温が35度ぐらいの日に楓林舎に行ったら、そこの気温が15度ということがありました。

   宇都宮から20度も気温が下がったのですか?

午後の暑いときに宇都宮を出発して、夕方、気温が下がった頃に南会津に到着すると、そういうこともあります。

   気温が20度下がるというのは、すごいですね。

日本中、どこでも同じですが、標高の高いところは寒いです。

   栃木県でも奥日光は、宇都宮市内よりかなり寒いですよね。

標高が100m上がると、気温が0.6度下がります。

   1000m上がると、6度下がるわけですね。

それ以外の要素もあって、1000m上がると気温が10度とか、それ以上、下がることもあります。

   高いところに星を見に行くときは、防寒対策が必要ですね。

今日は月齢5で、20:30には月が沈みます。その後は秋の星座を見られます。

10月30日23時の北の空


   秋は、北の空に天の川がありますよね。

ケフェウス座からカシオペア座にかけて、北極星の上に天の川が見えます。

   そのあたりの天の川が見えるところというと、栃木県内では、日光か那須の標高の高いところになりますか?

自宅がどこかにもよりますが、奥日光に行くのと同じ時間で南会津に行けます。高速道路で白河インター経由です。

   白河インターで降りて、西に行くのですね。

白河インターから30分以上走れば、空が暗いところに行けます。地理的には、那須の北側で、県境を越えた福島県側になります。

   福島県に近いところに住んでいる人は、そちら側に行くのもいいですね。

なぜ福島県がいいのかというと、関東平野内では、東京方面の光が空を照らしています。福島県側に行くと、那須や日光の山々が衝立になって、東京方面からの光を遮ってくれます。

   リスナーのみなさんの住んでいる場所によって、星を見に行くのに都合がいい場所が変わりますね。

地図をよく見て、自宅から行きやすくて、星を見るのに一番良い場所はどこなのか、検討してみてください。標高1300mの前日光牧場とか、前日光ハイランドロッジという手もあります。
今週は、星がきれいに見えそうな場所を探して、秋の天の川を見に行ってください。










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