火星



12月になりました。 いよいよ冬本番です。栃木の冬は寒いですが、空気の透明度が良くて、晴れが続きます。星が一番きれいに見える季節になりました。

   今週は、冬の星座が見えてきますね。

今週の場合、冬の星座が一番よく見えるのは、夜中0時ぐらいです。

   そのくらいの時刻に、冬の星座が南中するのですね。

冬の初めなので、ちょっと遅い時間になります。半月後には同じ星座が23時に見えるし、1ヶ月後には22時に見えるようになります。

   星空は、半月で1時間進むのですね。

毎日同じ時刻に星を見ると、1日に約1度ずつ、西に移動します。ですから、15日で15度、西に移動します。星は1時間で15度、西に動くので、15日後、つまり半月後には、現在の1時間後と同じ位置に見えます。
下の図は12月5日夜中の0時の南の空です。

12月5日0時の南の空



   冬の代表の星座、オリオン座がありますね。

真南から天頂にかけて、冬の星座が見えています。

   おおいぬ座、オリオン座、おうし座、ふたご座、ぎょしゃ座など、冬の有名な星座があります。

そのあたりには、明るい1等星がたくさんあります。南から、おおいぬ座のシリウス、オリオン座のリゲルとベテルギウス、おうし座のアルデバラン、ふたご座のカストルとポルックス、ぎょしゃ座のカペラ、7つの1等星があります。そして、その中に今、火星もいます。

   明るい星がたくさんあって、華やかな星空ですね。

今は1年中で、一番たくさんの1等星が見えます。そして栃木県の冬は、空気が澄んでいて、暗い星まで見えます。

   栃木の冬は寒いですけど、きれいな星空を見られますね。
   ところで、今週の天文トピックは、何かありますか?

今週8日木曜日、月と火星が接近します。日本では見えませんが、北アメリカやヨーロッパでは火星食になります。

   火星が月の裏側に隠れるのですね。

日本では、その時刻は昼間なので見られませんが、8日の夕方、火星食が終わった後の月と火星を見られます。
下の図は、8日19時の東の空です。

12月8日19時の東の空



   おうし座の上側の角(つの)のあたりに、月と火星がいますね。

もっと早い時刻に見られれば、月と火星は、もっと近くにいます。
日本では火星食は見られませんが、8日の夕方、東の空で、月と火星が接近している様子を見てください。










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