来年の天文現象



今日は12月25日、クリスマスです。イブが土曜日で、クリスマスが日曜日というのは、けっこう、めずらしいことです。
その恩恵にあずかった人もいるのでしょうね。そんなクリスマスの朝ですが、今年のベリークラシック・コズミックジャーニーは、今日が最後です。毎年、年末には、来年の主な天文現象のお話しをしています。

   今日もその話題ですね。来年の主な天文現象を紹介してください。

まず、来年の初日の出ですが、7時ちょっと前です。その時刻に間に合うように、みなさんの初日の出ポイントに出かけてください。

   来年の流星群はどうですか?

来年は、大きな流星群がいい条件で見られます。

   そうですか! それは楽しみですね。

年間の大きな流星群というと、お正月の「しぶんぎ座流星群」、お盆の頃の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」があります。お正月のしぶんぎ座流星群は、極大の前後数時間しか見えません。来年は、極大予想時刻が昼の12時です。早朝に見ても夕方に見ても、流星が飛ぶ時間帯の外です。でも、4日の未明には、月と火星が接近しているのが見られます。

   しぶんぎ座流星群は期待薄でも、月と火星の接近が見られるのですね。

月と火星を見ながら、空を見ていると、流れ星が飛ぶかもしれません。その後の8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群は、月の条件が最高です。

   それは楽しみですね。流星以外の天文現象はどうでしょう?

月と惑星や、惑星同士の大接近が見られます。

   いつ見られますか?

まず、3/2の夕方、金星と木星が接近します。そして、3/24の夕方は、三日月と金星が大接近します。沖縄では金星食になります。

   金星と木星、月と金星というのは、明るい天体同士の接近で、見応えがありそうですね。

陰陽師の安倍晴明がいた時代には、これらは一大イベントでした。陰陽師は、惑星同士や月と惑星の接近を観測して、吉凶を占って、それを天皇や上皇に助言していました。

   その時代には、惑星や月の接近は大きなイベントだったのですね。
   3月の後は、何が見られますか?



4月20日、オーストラリアなどで、皆既日食が起こります。これは日本でも、九州から関東の太平洋沿いの地域で、部分日食として見られます。

   栃木県では、見られないのですね。

見えません。見たい人は、房総半島の先の方に出かけると、ちょっとだけ、太陽が欠けるのが見られます。

   先月、きれいな皆既月食が見られましたが、来年は、月食はありますか?

今年の皆既月食は、栃木県でも晴れてよく見えましたが、あれが最高の条件の皆既月食です。ああいうのは数年とか、10年に1回しか見られません。来年は、10月29日の明け方、部分月食があります。それだけです。
それと、食といえば、9月21日にアンタレス食があります。

   9月21日、さそり座の1等星、アンタレスが月の裏側に隠れるのですね。

裏に入るのは明るい時間ですが、裏から出てくる方は、夕方、暗くなってからなので見られます。

   1等星の星食は、見た記憶がありません。ぜひ、見てみたいです。

来年も、いろいろな天文現象が見られそうで、楽しみです。










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