金星と木星



今、夕方の西の空に、明るい星が2つあります。明るい方が、一番星の金星です。暗い方・・・と言っても、十分明るい星ですが、そちらは木星です。

   今回は、その金星と木星のお話ということでいいですか?

はい、その話をします。金星は空にある星の中で、一番明るい星です。ですから夕方、暗くなってきたとき、最初に見える星なので、一番星と呼ばれています。

   木星も明るい星ですよね。

木星は、太陽系の中で一番大きい惑星です。地球からの距離は、けっこう遠いところにあるのですが、大きいので地球から明るく見えます。金星の次に明るい星です。

   そんな明るい惑星が二つ、夕方の西の空に見えるのですね。

3月上旬ごろまで、夕方から宵の西の低い空で、2つが並んで見えます。最接近は3月2日で、0.5度まで近づきます。

   0.5度・・・ですか?  それが、どのくらい近いのか、よくわかりません。

0.5度というのは、満月の見かけの直径ぐらいです。金星と木星が満月1個分ぐらいの距離で、並んで見えます。

   満月1個分ですか。そこまで近づくのですね。

明るい惑星がそこまで近づくのは、めったに見られません。

   天体望遠鏡で見ても、同じ視野内に金星と木星が見えますね。

100倍以下の倍率なら、天体望遠鏡で見ても、同じ視野にそのふたつが見えます。金星の欠けた形と、木星の縞模様やガリレオ衛星を同時に見られます。

   天体望遠鏡で見ると、そんなところまで見えるのですね。

下の図は、26日18:30の西の空です。


2月26日 18:30


   西の空に金星と木星があります。かなり近いですね。

今日でも近いのですが、これから日に日に近づいていきます。

   今日以上に近づくのですね。

3月2日まで、どんどん近づいていきます。

   それは楽しみです。
   金星と木星は、うお座の中にいますね。

うお座の星は、みんな暗い星ばかりなので、薄明の残っている空では見えません。

   うお座は見えないのですか。

見えませんが、金星と木星の上に、うお座があると思って見てください。地平線に近いところなので、西の空が開けたところで観察してください。
今週の夕方、晴れていたら、西の空を見てみてください。










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