おおいぬ座がありますね。 
   そして、一番明るい恒星のシリウスが、真南にあります。 
 
おおいぬ座の下にも、星座がありますよね。 
 
   とも座、らしんばん座、ほ座、というのがあります。 
 
「とも」というのは、船の船尾の部分です。「ほ」は文字通り、船の帆です。「らしんばん」は、航海中に星の位置を測って、自分の船がどこにいるかを調べるための道具です。 
 
   そのあたりにあるのは、船にまつわる星座なのですね。 
 
      この辺り一帯には、昔、「アルゴ船座」という、ものすごく大きな船の星座がありました。でも、あまりにも大きすぎるので、船のパーツに分解されて、「とも座」「ほ座」「らしんばん座」などの星座になりました。日本からは見えませんが、「りゅうこつ座」というのもあります。 
         「りゅうこつ」って、恐竜の骨ですか? 
       
      確かに恐竜の骨と書きますが、英語で言うと「キール」です。キールというのは、昔の木造船の場合、船のへさきから、船底の中心を通って、船尾までつながる、船の背骨にあたる最も重要なパーツです。 
       
         なるほど。 船にまつわる部品ごとに、星座になったのですね。 
       
      シリウスの下の方、地平線ギリギリのところを見てください。 
       
         カノープスという星がありますね。 
       
      これは、「りゅうこつ座」の一番明るい星です。 
       
         りゅうこつ座の全体像は見えませんが、一番明るい星だけが見えるのですね。 
       
      ほんとうに、地平線ギリギリのところに見える星なので、南に山や建物や木があると、その陰になって見えません。南に何も障害物がないところで見てください。 
       
         カノープスという星は、かなり明るい星のようですね。 
       
      全天で一番明るい恒星は「シリウス」ですが、2番目に明るい星がカノープスです。 
       
         冬の南の夜空には、一番明るい星と、2番目に明るい星があるのですね。 
       
      今がシリウスとカノープスを見る最後のチャンスです。 
      今週は、月が出る前の南の空に注目してください。 
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