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金環・皆既日食
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今週の天文トピックは何かありますか?
日本では見えませんが、20日木曜日に金環皆既日食があります。
金環日食や皆既日食ではなくて、金環皆既日食ですか?
どういうものなのでしょう?
地球から見たときの太陽の大きさと月の大きさが、ちょうど同じ時に日食が起こると、場所によって金環日食として見えたり、皆既日食として見えたりします。
日本からは見えないのですね?
日本の一部の地域では、太陽がわずかに欠ける、部分日食として見えます。
栃木県ではどうですか?
栃木県はダメです。近いところでは、房総半島の先っぽですね。それ以外では、伊豆半島、紀伊半島、四国、九州の南の端っこ、沖縄や小笠原なら大部分で見られます。
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4月20日に部分日食が見られる場所 国立天文台HPより |
そのあたりまで、見に行く価値はありそうですか?
いいえ、行く必要はありません。そのあたりまで見に行っても、太陽の端が少し欠けるだけなので、肉眼で見てわからないと思います。上の図で、沖縄と小笠原に行けば、肉眼で見ても太陽が欠けているのがわかりますが、その他では、太陽を見られる特殊な天体望遠鏡で見ないと見えません。
金環皆既日食が見られるのは、どのあたりですか?
インド洋からインドネシア、オーストラリアの北西端や東ティモールあたりになります。どうせ見に行くのなら、インドネシアかオーストラリアですが、今はもう、飛行機もホテルも満杯です。
そうでしょうね。次の日食はどこで見られますか?
来年、メキシコで見られます。そちらももう、ホテルは、ほとんど埋まっているようですよ。
そんな前から、埋まってしまうのですね。
日食は世界中の人が見たいと思っていますからね。
2035年に日本で皆既日食が見られます。栃木県南部は一番条件がいい場所です。今からその日食を、どこで見るか考えておいてください。
広い土地を持っている人は、そこを有償で観測者たちに貸し出すと、けっこうな利益を得られます。自治体の方々は、学校や運動公園などの広い土地を効率的に貸し出して、世界中から来る日食観望者に便宜を図って、さららに、収入を得る方法を考えてください。世界中から日食を見たい人たちが押し寄せます。宿泊施設も観測場所も、圧倒的に不足します。その対策を今のうちから、考えておいてください。
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