北極星の上に北斗七星が見えます。北斗七星のひしゃくの柄の部分は、曲がっています。その曲線に沿って、東に延長してみてください。
曲線の先には、うしかい座の1等星、アークトゥルスがあります。
さらに、それを延長していくと、おとめ座の1等星、スピカに行きます。
北斗七星のひしゃくの柄の部分から、アークトゥルス、さらにスピカまで、大きな曲線を描けますね。
それを、春の大曲線と言います。今週は月があって空が明るいですが、春の大曲線の星は見えます。GW中、きれいに晴れた夜に、春の大曲線を探してみてください。
春の大三角もありますよね。
先ほどのアークトゥルスとスピカ、それと、しし座のしっぽの星、デネボラをつなぐと春の大三角になります。
春の大三角と春の大曲線、月があっても見えるので、探してみてください。
GW中は、それ以外に、何かありますか?
GWの最後なのですが、5月6日の明け方、半影月食が起こります。
半影月食ですか・・・
太陽の光が地球に当たると、太陽と反対側に地球の影ができます。地球の影は2つあって、中心にできる黒い影の「本影」と、その周りにできる薄い影の「半影」です。今回の月食は、月が地球の本影には入らず、半影の中を通過します。
今回の半影月食は、肉眼で見て、月が暗くなるのがわかりますか?
食の最大は2時23分ごろですが、多くの方はわからないと思います。日常的に満月を見ている人なら、「今日の満月は暗いなぁ・・・」と気づくと思いますが、そういう人は、わずかだと思います。
それよりも、この日は、みずがめ座η流星群が極大になります。
流星群もあるのですね。
流星群の極大時刻は、7日0時ごろと予測されています。
日付が6日から7日に替わる頃に見ればいいですね。
本来ならそれがいいのですが、0時ではまだ、みずがめ座が昇ってきていません。みずがめ座が昇ってくるのは、1時半過ぎになります。
薄明が始まるのが3時ぐらいなので、流星を見るなら、2時から3時までの1時間がいいと思います。
GW最後の日の明け方ですね。それなら見られる人も多いかもしれませんね。
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