さそり座



5月も今週で終わり。梅雨の季節が近づいて来て、星空が見られなくなりますね。今のうち、晴れたら星空を見ておきましょう。
今夜は月齢8で、夜中の1時頃、月が沈みます。夜中ではありますが、月が沈んだ後、星空を見られます。

   夜中の1時ですか・・・
   その時間に起きていて、星空を見られる人は少ないでしょうね。

起きていられる人だけでいいのですが、夜中の1時から2時ぐらいに、 この時期、南の空を見てもらいたいのです。

   夜中の南の空に、何が見えるのですか?

さそり座です。

   さそり座ですか!  以前、さそり座は、有名な割には、見られる機会が少ないというお話をうかがいましたね。

さそり座は夏の星座ですが、梅雨が明けた頃には西の空に傾いていて、下の方が地平線に隠れてしまいます。さそり座は、真南にあるときに見ないと、全体の姿を見られません。

   さそり座は、今、夜中の南の空に見えるのですね。

さそり座を見るには、梅雨が明けてからでは遅いのです。梅雨に入る前の、今、見ておきたい星座です。
今夜といっても、日付が変わってからですから、5月29日、1時の南の空が下の図です。


さそり座と天の川


   確かに、南の空にさそり座があります。

今夜の1時から2時までなら、さそり座の全景が見られます。

   もうすぐ梅雨になってしまいますから、今、頑張って夜中に起きて、さそり座を見ておいた方がいいのですね。

どうせ見るなら、さそり座といっしょに、その上にある、へび座とへびつかい座、さらにその上にあるヘルクレス座も見てください。

   へびつかい座ですか・・・
   あまり聞かない星座ですけど、へびつかい座の両側に、へび座があるのですね。

へびつかい座の西側がヘビの頭側で、東がしっぽ側です。ひとつの星座がふたつに分かれているのは、このへび座だけです。

   へび座は、どうして2つに分かれているのですか?

実は、分かれているのではなくて、ヘビの中央部は、へびつかいの後ろ側を通っているので、見えないのです。

   2つに分かれているのではなくて、中央部が見えていないのですね。

へび座とへびつかい座も初夏の代表的な星座なので、さそり座と一緒に見つけてください。

   へびつかい座の上に、ヘルクレス座がありますね。

ヘルクレスというのは、ギリシャ神話では有名人です。怪力の持ち主で、12の困難な冒険を成し遂げて、神になりました。そして、星座の仲間入りをしました。

   ヘルクレス座も、この時期、見つけておきたい星座なのですね。

ヘルクレス座は、空の高いところを通るので、長い期間見えます。今見なくても、夏でも秋の初めでも見えます。

   この時期の夜中には、さそり座と、へび座・へびつかい座を見ておけばいいですね。










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