遠日点通過



7月になりました。まだ天気が悪いですが、夏本番が近づいてきますね。

   本格的な夏は今月下旬からでしょうけど、日本の夏は暑いですよね。

これから暑い夏が来るかと思うと、ちょっといやですね。今から、身構えておきましょう。
ところで、北半球の夏は、南半球の夏より涼しいんです。

   そうなんですか!
   オーストラリアなどより、マシなのですね。

理論的な話です。実際にどうかはわかりませんが、南半球より多少は涼しいはずです。

   理論的に・・・というのは、どういうことでしょう?

今週7日の金曜日、地球が遠日点(えんじつてん)を通過します。

   えんじつてん・・・ですか。 どういうことでしょう?

太陽系の惑星は、太陽の周りを回っていますが、きれいな真円を描いているわけではありません。

   惑星の軌道は、楕円なんですよね。

そうです。楕円ですから、太陽に近いときと遠いときがあります。遠日点というのは、惑星と太陽の距離が一番遠くなる日です。


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   太陽に近いときは暑くなって、遠いときは寒くなりますね。
   地球の場合は、7月が一番寒いということですか。

地球全体としてはそうなります。でも、地球の自転軸が傾いているので、暑いところと寒いところができます。

   地球の自転軸は23度ぐらい、傾いているのでしたよね。

23.4度、傾いています。234ですから覚えやすいですね。

   日本が夏の時に、太陽と地球の距離が、一番遠くなるわけですね。

一番遠くなりますが、北半球に太陽の光がよく当たる向きに傾くので、夏になります。

   太陽と地球の距離は遠いけど、地球の傾きで、北半球が夏になるわけですね。

逆に、南半球に太陽の光が一番よく当たる時には、地球と太陽の距離が一番近くなります。

   日本を含む北半球では、夏に、太陽と地球の距離が離れて涼しくなるけど、
   南半球では、夏に近くなって暑いのですね。

近年の地球温暖化で、日本の夏は暑いですけど、太陽と地球の距離が遠いことで、暑さが多少、和らいでいるはずです。

   南半球よりも、北半球にある日本などが、得をしているのですね。

その通りです。でも、地球と太陽の距離は、遠いときと近いときで、わずな差しかありません。ですから、北半球は涼しい、南半球は暑いと言っても、わずかな差でしかありません。

   それぞれの土地に住んでいる人にとっては、それが普通ですから、特に暑いとか涼しいとか、感じないのでしょうね。
   日本の夏は暑いですけど、それでもまだマシなんだと思って、これからの夏を乗り切ってください。

気持ちの持ちよう、というところもありますね。日本の夏の太陽は、遠くにあるんだ! と思って、夏を乗り切ってください。











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