ペルセウス座流星群 その1




8月最初の日曜日です。8月といえばペルセウス座流星群ですね。次の日曜日がペルセウス座流星群のピークになります。

   1週間後ですか。今年の月の大きさはどうですか?

そうですね。月が大きいと空が明るくて、暗い流星が見えなくなってしまいます。今年の観測条件は、最高に近いです。

   月の影響が少ないのですね。

1週間前の今夜は反対側の半月ぐらいの月がありますが、これから、日に日に細くなって、月の出の時刻も遅くなります。

   流星出現のピークになる次の日曜日には、月の影響はなくなるのですね。

次の日曜日は、夜中の2時20分頃、細い月が昇ってきますが、遅い時間だし細い月なので、ほとんど影響ありません。

   先週、流星群のお話を伺いましたが、今夜もペルセウス座流星群をはじめ、複数の流星群が活動しているのですよね。

今は、みずがめ群、やぎ群、ペルセウス群の3つの流星群が活動しています。どれもピークから外れているので、数は多くないですが、いくつか、流星を見られると思います。

   今夜だと月があるそうですが、流れ星は見られますか?

今の流星群は、夜半過ぎ、明け方に近い時刻の方が流星を見られる確率が高いです。でも、今週前半は、月が邪魔になりそうです。

   ペルセウス座流星群は、今日あたりから1週間後に向かって、流星の数が次第に増えていくのですね。

ペルセウス座流星群に限っていえば、今夜は1時間に2個とか、そのくらいしか見えないと思います。でも、それが次第に増えていって、次の日曜日には、1時間に20個ぐらい見えると思います。

   1時間に20個ですか。
   それだけ見られれば十分ですけど、マスコミでは、1時間に50個とか60個とか見える話をしていますよね。


8月6日 0時の北東の空



それは、空全体に飛ぶ流星の数です。ひとりの人が見られるのは、空全体の1/3以下です。空全体で60個飛ぶなら、一人が見られるのは、その1/3です。

   そういうことなのですね。

国立天文台や流星の研究機関が発表する、1時間あたりの流星数というのは、ピークの時間帯に空全体に飛ぶ流星数です。さらに、月がなくて天気が最高で、雲ひとつない空気が澄んだ快晴。そして、放射点が高いところにある場合です。簡単に言うと、これ以上ない最高の条件の時に見える流星の数です。

   最高の条件の時に、空全体に見える流星の数が、1時間に60個だったら、ひとりの人が見られる流星の数は、最高でも20個ということですね。

最高の条件の星空を見られる可能性はとても低いので、ピークの夜でも、ひとりの人が見られるのは20個には届きません。

   多くの人はかなり条件の悪いところで見ることになるのでしょうから、13日の夜でも、1時間に10見られれば良し、ということになりますか?

そんなもんですね。ふだんの夜に1時間空を見ていて、流星を10個見られるなんてあり得ません。

   そうですね。
   普通の夜に1時間、夜空を見ていて、流星を1個見られたら、ラッキーですよね。

普通の日でも1時間に1個なら見られますが、ペルセウス座流星群極大の日は、だれでもたくさんの流星を見られます。

   次の日曜日に向かって、次第に増えていくペルセウス座流星群、できれば毎日見たいですね。











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