太陽活動



8月最後の日曜日になりました。夏も終わりですね。

   そんな今日の、星のお話は何でしょう?

今日は星空の話ではなくて、太陽の話をします。

   太陽ですか。太陽があるから地球があって、太陽があるから、地球で生物が生きていけるのですよね。

その太陽の活動ですが、常に一定ではありません。太陽活動が弱い期間が長く続くと、地球が寒くなって氷河期になります。また、短い期間・・・といっても10年とか20年ですが、それくらい弱い期間が続くと一時的に寒くなって、江戸時代で言う「飢饉」が起こります。

   太陽からやってくる熱や光の強さは、変わるのですね。

氷河期になるような大きな変化ではありませんが、太陽の活動は、11年周期で、強くなったり弱くなったりしています。

   周期があるのですか。
   太陽の活動が活発になると、何か、変わるのですか?

簡単にわかる変化としては、黒点の数が増えます。

   黒点の多いときが、太陽活動が活発なのですね。

黒点だけではなくて、明るく光る白斑と呼ばれるものも見えます。

   黒い点だけではなくて、白い点もあるのですか?

白いのは、点ではなくてある程度の面積を持っています。また、白斑とは別に、特に明るく光るところが見えるときもあります。

   普通の白斑よりも明るいのですか?

明らかに明るく光っていて、これを「フレア」といいます。これは、太陽表面で小さな爆発が起こっているのです。太陽活動が活発になるとフレアもたくさん発生します。

   フレアが発生すると、何か地球に影響が出るのですか?

時々発生する小さなフレアの場合は、いいことが起こります。

   いいことですか・・・  なんでしょう?

大きなオーロラが発生します。日常的にオーロラが見える場所では、空を埋め尽くすほどの「オーロラ爆発」という現象が見られます。

   それは見てみたいですね。


オーロラ爆発 (夜空の大部分が写っています)


また、10年に1度ぐらいの大きなフレアが発生することもあります。そのときには、北海道あたりでもオーロラが見えます。ところが、数百年に1度の巨大フレアが発生することもあります。そのときは、大変なことが起こります。

   何が起こるのでしょう?

太陽から、強力な電磁波や高エネルギー粒子が大量に地球に降り注ぎます。少量ならオーロラになりますが、大量に来ると送電線がショートして大規模停電になったり、電子機器が全滅に近いぐらい壊れたり、人工衛星が機能停止したりします。人体に有害な放射線も降ってきます。

   それは大惨事ですね。

百年前なら大きな被害は出なかったかもしれませんが、現在それが来ると文字通り大惨事です。

   そんな可能性があるのですね。予測はできるのですか?

大規模フレアの予測はできません。将来、巨大フレアの予測ができるようになったときは、事前に発電所を止めたり、電子機器をすべて止めて、電源やLANケーブルから外すという対策が必要になります。

   そんなことになれば、世界中が大混乱になりますね。

長期間電気が止まったり、電子機器が全滅するよりはマシです。

   私たちは、地球温暖化は気にしていますけど、太陽活動によって、逆に寒冷化したり、巨大フレアが起こることは、知られていませんね。

私たちが生きている間に、そういう現象が起こらないことを祈りたいです。











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