天の川が見えない



10月も2週目に入り、急に寒くなりました。夏から冬へという感じです。でも今年は、夏からずっと気温は高目で、11月まで気温が高い予報が出ていますね。

   今週の夜は、秋の星座が見られますか?

今は19時には薄明が終わって、それ以降なら、暗い星まで見えます。南西から北東にかけて、夏の天の川もあります。

   ちょうどいいところに天の川がありますね。

見える位置的にはそうなのですが、23時ぐらいまでは街の明かりが夜空を照らしていて、暗い星が消されてしまいます。天の川も消されてしまいます。

   本来は、19時以降なら、満天の星空が見られるはずなのに、街の光で暗い星が消えてしまうのですね。

大きな街から遠く離れた山奥に行けば、19時から満天の星空を見られるはずですが、そういう場所は、日本国内にはほとんどありません。

   日本国内には、人工の光の影響を受けない場所はないのですね。

富士山の山頂とか、3000m級の山の山頂なら、満天の星空を見られると思いますが、一般の人が簡単に行ける所ではありません。

   一歩譲って、21時頃に満天の星空を見られるところは、どこかありますか?

ほぼ同じようですが、しいていえば、北海道の北部と中央の山間部。青森県と岩手県の太平洋側の山間部。福島県南会津町。紀伊半島南部。これくらいでしょうね。

   栃木県に近いところだと、福島県の南会津町ですね。

たかつえやだいくらスキー場のあたりです。

   そのあたりに行けば、きれいな星空が見られるのですね。

きれいな星空を見られますが、それでも栃木県内よりは、かなりマシ、という程度です。そのあたりでも、南の東京方向は、街の明かりで空が明るくなっています。

   それでも、天の川は見えますよね。

見えます。探さなくてもはっきりくっきり見えます。

   それだけでも素晴らしいですね。

現在の子供たちやその親世代の人たちも、天の川を見たことがない、という人が多いようです。

   そのくらい前から、日本の夜空は明るくなってしまったのですね。

私が子供の頃・・・50年以上前ですが・・・、栃木市の郊外でも、天の川がはっきり見えました。

   最近の50年で、日本の星空が消えてしまったのですね。

その50年間で、日本が大きく発展したということでもあります。
下の図は、今夜19時の星空です。


10月8日 19時の空


   南南西にいて座があって、北東の空にペルセウス座があります。

いて座からペルセウス座にかけて、天の川があります。

   夏の星座と秋の星座の両方が見えるので、いい時期ですね。

子午線の西側は夏の星座で、東側は秋の星座が広がっています。その境目あたりに天の川があります。

   本来は19時頃、夏と秋の星座の両方と、天の川が見えるはずなのですね。

空が暗ければ・・・ですね。

   今週、晴れた夜は、外に出て星空を見上げてみてください。

星座の星は明るいものが多いので、見つけられると思います。
できれば、福島県の南会津に出かけてみるのもいいですね。











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