星を見に行く旅

今日は月齢8で、ほぼ半月です。これから月は太っていって、週末には満月になります。

   今週は、星空を見るには適しませんね。

月があると月の光で空が明るくなって、暗い星が消されてしまいます。

   この番組では、大きい月が出ていると、星空が見られないことをいつも話していますから、リスナーのみなさんは承知していると思います。

日本には星空自慢の観光地がいくつかありますが、そこに星を見に行くとき、旅行日程中の月齢を調べない人がいるんですよ。海外旅行でも同じです。

   一般の人はやりがちですよね。

「天の川を見たい」と思って出かけていっても、当日、月が出ていたら天の川は見えません。月が大きいと明るい星しか見えません。それって、大きな街の中で見るのと同じですね。

   海外旅行ではどうでしょう?

例えばオーストラリアなどの南半球に行くとき。日本からは見えない南十字座や南天の天の川を見たいと思って、現地に行ったら満月だった、みたいなことはよくありますよね。

   ありがちですね。

もっと基本的なことで、南十字や南天の天の川は、1年中見えるわけではありません。見えない時期に行ったら、当然見られません。

   月以前の問題もあるのですね。。


3月29日20時 シドニーの夜空


スマホにiPhoneアプリのiステラなどのプラネタリウムアプリを入れて、旅行当日の星空をシミュレーションしておかないといけません。南半球に旅行に行くときは、南十字と大マゼラン雲、小マゼラン雲が見えていて、さらに月がないことを確認しましょう。

   星空を見たい場合は、少なくとも夜半前に、月が地平線上にない時期を選ばないといけませんね。

今年は4月8日に、メキシコとアメリカで皆既日食が見られます。日食が起こる日は、必ず新月です。日食を見た日の夜は、新月ですから、一晩中、月のない星空を見られます。

   日食観測に行くと、その日の夜は、満天の星空を見られるのですね。

日食と新月はセットなので、昼は日食、夜は満天の星空が見られます。

   日食観測は、都市部ではなくて、地方に行った方がいいわけですね。

日食観光をやっている旅行業者さんは、そのあたりはよく承知していて、昼間は日食、夜は星空を見られるという場所を選定しています。

   なるほど、旅行業者さんは、そのあたりを熟知しているのですね。

旅行業者といっても、多数あります。星のことをよく調べている業者さんもあれば、何も知らないところもあります。

   そこは、業者選定の大切な部分ですね。

日食であれば、その日の夜は必ず新月ですから、問題ありませんが、それ以外の時期で、天の川やオーロラを見るツアーに参加する場合は、月の大きさを必ず調べてください。

   国内でも海外でも、星を見に行くときには、夜、月が出ていないかどうか、調べてくださいね。










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