日食


今日は新月です。今日の18時にピッタリ新月になって、今週前半は、星空を見るのに最高の条件です。

   今日は月がないのですね。

新月というのは、月が太陽と地球の間にいます。太陽と月の位置がぴったり同じだと日食になりますが、そうなるのは非常に希なことで、ほとんどは、月が太陽の上か下を通過します。

   太陽と月の位置がピッタリ同じになることは、めったにないのですね。

日本でいえば、数十年に1回ぐらいです。

   そういえば、この番組が始まるきっかけになったのは、日食でしたよね。

10年以上前でしたけど、栃木県で金環日食が見られました。日食は晴れないと見られませんが、栃木県は晴れて、見られたのはラッキーでした。

   その日の朝、レディオデリーの屋上に天体望遠鏡を何台も設置して、日食を見ながら、ラジオ放送をしましたね。

栃木県では金環日食を見られましたけど、東京やその西の地方は、天気が悪くて見られませんでした。

   レディオベリーの屋上からは、太陽がリングになったのがよく見えましたね。

日食には、皆既日食と金環日食があります。10年ちょっと前に見られたのは金環日食でした。金環日食よりも皆既日食の方が、価値が高いんです。

   金環日食でも、栃木県で見られたのは、すごく貴重なことでしたけど、皆既日食の方が価値が高いのですか。

太陽が完全に隠れる皆既日食の時には、太陽の周りに「コロナ」が見えます。コロナはとても淡いので、太陽の光が完全に消える皆既日食の時にしか見えません。

   前回の金環日食の時には、輪になった太陽が見えましたけど、それだけでしたね。

コロナは見えません。太陽が完全に月に隠されたときに見えます。コロナの見え方は、日食のたびに違います。

2012年5月の金環日食
 
2012年11月の皆既日食


   地球上では、1年に1回ぐらい、皆既日食が起こりますよね。

起こりますが、地球上のごく狭い範囲でしか見えません。

   日食ハンターと呼ばれる人たちがいますが、そういう人たちは、地球上のどこにでも、日食を見に行きますね。

皆既日食を一度見てしまうと、その後、何度でも見たくなるようです。ほとんど病気ですね。今年4月8日に、メキシコからアメリカ南東部で皆既日食が起こります。

   奈良部さんもそれを見に行くのでしたね。

日本からも大勢の人たちが見に行きます。いろいろな旅行会社から日食観測ツアーが組まれますが、どれも数分から数時間で完売になるようです。

   皆既日食というのは、それほど人気があるものなのですね。

人気はありますが、希望者の数に対して、ツアーの募集人数が少ないので、そうなってしまいます。海外に行けない人も、2035年に栃木県で皆既日食が見られます。
栃木県は、2013年に金環日食が見られて、2035年に皆既日食が見られるという、非常に恵まれた県です。

   そうなのですね。栃木県に住んでいて良かったです。

2035年はまだまだ先で、当日、晴れる保証もありませんが、日食に関しては一番恵まれた県です。この番組を聴いているリスナーのみなさんも、2035年までは健康で長生きして、皆既日食を見てください。

   奈良部さんも私も、平均寿命まで生きられれば、2035年の皆既日食を見られますね。

特に栃木県南部は、最高の観測条件です。
リスナーのみなさんも、目と体を大事にして、長生きしましょう。










戻 る