皆既日食


4月になりました。新しい年度に入りました。今月から新しい環境に入った人も、たくさんいるでしょうね。

   新しい環境になった人や新しい人が入ってきた職場では、落ち着くまでに少し時間がかかるのでしょうね。学校は明日から新学期です。
   そんな今週ですが、星空はどうでしょう?

明日が新月なので、今夜晴れればきれいな星空が見られます。今夜は星を眺めて気分をリフレッシュして、明日からまた、頑張っていただきたいですね。

   明日の新月は、皆既日食になるのですよね。

地球と太陽の間にある月が、太陽の手前を通過します。皆既日食を見られるのは、メキシコからアメリカ、カナダの東部あたりで、日本時間では9日の夜中です。

   実は、奈良部さんは、その日食を見に、メキシコに行っているのですね。

昨日、日本を出発しています。・・・ということで、今日の放送は、出発前に収録したものになります。

   今回の日食は、メキシコではどのように見えるのですか?

私が行く、メキシコのマサトランという街では、現地時間で9:50から12:30ぐらいです。皆既日食の継続時間、つまり太陽が隠れている時間は、最長で約4分30秒です。

   日食を見るには、ちょうどいい時間帯ですね。
   皆既の時間が4分30秒というのは、長いのですか?

長いです。月が地球の近くにいるので、大きく見えます。そのため、月が太陽を隠す時間が長くなります。


太陽の前に月が来て太陽を隠します
そのとき太陽の周りにある「コロナ」が見えます


   せっかくの日食も、晴れないと見えないですよね。

晴れるのを期待して海外まで出かけるわけですが、曇ったら何も見えません。皆既の時、空が暗くなるのが分かるくらいです。

   メキシコまで行く旅費は、けっこうな額になりますよね。

日本からメキシコに、日食を見に行くツアーがいくつか組まれていますが、1週間で80万円ぐらいです。

   80万円ですか!

皆既日食というのは、世界中の大勢の人が見たいと思う特別な現象です。飛行機も現地のホテルも、予約が殺到します。そうなると経済の法則で、価格が高騰します。今回の日食では、飛行機もホテルも満杯で、2月以降は、いくらお金を出しても予約が取れない状況になっています。

   皆既日食というのは、それほど見たい人が多いのですね。

しばらく先ですが、2035年に栃木県で、皆既日食が見られます。先進国であり、治安のいい日本ですから、世界中から日食観光ツアーで、これまでにあり得ないほど、たくさんの人々が日本に来ます。圧倒的に宿泊施設が不足して、観測場所が不足します。

   そのときに、宿泊施設と観測場所を提供できる自治体や企業が、大きな役割を果たすことになりますね。

日食がどれほど大勢の人を集める現象なのかを理解しておく必要があります。1日限りですが、うまく動けば大きな利益をもたらす事業になります。

   日食ビジネスですね。

皆既日食というのは、一生に一度は見たい天文現象です。一生に一度なら、金に糸目を付けない人たちが数多くいます。

   何をすると利益を得られるか、ということですね。

やりたい人は、今からアイディアを考えてください。
2035年ですが、栃木県南部に住んでいる人は自宅にいながら、皆既日食を見られます。
それまで健康に生きていきましょう。 










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