梅雨の前に


5月も最後の週になりました。もう少しすると梅雨になりますね。

   しばらく、星空が見られない季節になりますね。
   先日、梅雨の間は星空が見られないので、初夏の星座は、今のうちに見ておいた方がいいというお話がありましたね。

さそり座やてんびん座あたりの南の空にある星座は、今のうちに見ておいた方がいいです。

   そのあたりの星座は、梅雨が明けてからだと、西に傾いて、星座の下の方が見えなくなってしまうのでしたね。

特にさそり座は、南の空の低い所にあるので、今見ておきたいです。

   今週は、晴れた日に、そのあたりを見られそうですか?

今週は、月が昇るのが、遅い時刻になります。今夜は22時頃月が昇ります。日に日に月の出が遅くなるし、月も細くなっていきます。

   月が昇る前に、星を見ればいいですね。

下の図は、今夜23時の南の空です。



5月26日23時の南の空


   南の空に、話題のさそり座とてんびん座がありますね。

それらは夏の星座ですが、この時期でも、遅い時間になれば昇ってきます。梅雨の時期や夏は、晴れた日でも、天頂付近の星は見えますが、低い所は霞がかかったような感じで、透明度が悪いです。

   五月晴れの空気の透明度のいい日があれば、今、見ておきたいわけですね。

この時期の夜中近くに星を見るなら、ついでに、他の星座も見ておきましょう。さそり座の上には、へび座とへびつかい座があって、天頂付近にはかんむり座とヘルクレス座があります。へび座というのは珍しい星座で、頭の方としっぽの方、2つに分かれています。その間にへびつかい座があります。

   どうしてへび座は、2つに分かれているのですか?

1匹のヘビなのですが、ヘビの中央部は、へびつかいの体の後ろ側を通っていて見えません。それで、頭側としっぽ側に分かれた星座になっています。

   単純な理由ですね。

分かれているので、不便なこともあります。たとえば、へび座に新星が現れたといわれても、どっち側のへび座なのかで、位置が全然違います。

   なるほど、それは困りますね。

へび座・へびつかい座の上に、ヘルクレス座があります。

   この星座は、上下がひっくり返っていますね。

南を向いて上を見上げると画面の通りで、頭が下で足が上になっていて、ひっくり返って見えます。でも、北を向いて見上げると・・・背中を反らして、ちょっと無理な体勢になりますが、頭が上で足が下になります。

   なるほど、どちらから見るかによるのですね。

でも、日本で普通に見ると、確かにひっくり返って見えます。赤道より南の国では、ヘルクレス座は北の空に見えるので、正しく立って見えます。
ヘルクレス座の西側に、かんむり座があります。

   小さな星座ですけど、かんむりと言われれば、確かにかんむりですね。

同じくらいの明るさの星が小さく集まっているので、見つけやすい星座です。

   今週晴れたら、今のお話にでてきた星座を見つければいいですね。
   iステラなどのアプリが入ったスマホを片手に、まずはさそり座を探して、それから、その上にある初夏の星座を探してみてください。









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