これから梅雨が明けて、よく晴れて、夏の星座が見える季節になりますね。
そんな今週の、星のお話は何でしょう?
今日は、変光星の話をします。
変光星ですか。 明るさが変わる星ですね。
明るさが変わる星はたくさんありますが、明るさが変わる理由はいろいろです。今回はそれらの中から、かんむり座T星と、はくちょう座χ星をご紹介します。
聞いたことがない星ですけど、どんな天体なのでしょう?
まず、かんむり座T星は、春の星座のひとつ、かんむり座の中にあります。ふだんは10等級で、肉眼ではもとより、望遠鏡でもなかなか見えません。それが、およそ約80年に1回、爆発して、2等星か3等星になります。かんむり座の中で、一番明るい星になることもあります。
80年に1回爆発ですか。 一生に一度しか見られませんね。
爆発する間隔は、正確に80年ではなくて、だいたいそのくらいということで、この星が爆発するのは、たぶん、今年か来年です。
今年から来年にかけて、時々、かんむり座を見ないといけませんね。
かんむり座T星の爆発が起こると、明るさは一気に明るくなりますけど、ピークを迎えた後は、急速に暗くなってしまいます。
肉眼で見える期間は、1週間あるかどうかぐらいです。
そうすると、1週間に2回ぐらい、かんむり座を見ないといけませんね。
晴れたら必ず見る、ということになります。でも、かんむり座は春の星座です。9月中頃まではなんとな見えますが、それ以降は見えません。かんむり座T星の爆発が、秋や冬に起こると見られません。
9月中頃までに、かんむり座T星が爆発してくれることを願うしかありませんね。
もしくは、来年の春か夏に爆発することを願いましょう。
かんむり座T星というのは、どのあたりにあるのですか?
iPhoneアプリのiステラで見てみましょう。今夜21時の星空を見てください。
7月21日21時ですね・・・
かんむり座、ありました。天頂より、少し西の空ですね。
かんむり座は、小さいですけど、同じくらいの明るさの星が集まっているので、見つけやすい星座です。かんむり座T星は、かんむりの東側にあります。
その星が明るくなると、かんむり座の形が変わりますね。
変わります。かんむり座で一番明るい星になるかもしれません。
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