月・土星・流星




11月も中旬になり秋が深まってきました。今年の夏は暑くて長かった。その分、秋が短いですね。

   栃木県の紅葉も見頃ですね。

栃木県は標高の高いところから低いところまでいろいろありますから、高いところから順に紅葉して、低い所にもそろそろ来そうですね。

   ところで、今週の天文トピックは、何かありますか?

明日、11月11日、月と土星が接近します。夕方から深夜にかけて、月齢10の月の近くに土星が見えます。実は、この日の午前10時05分に、月と土星の距離が満月1個分ぐらいまで近づいています。

   昼間ですね。

このとき、南太平洋や中央アメリカでは土星食になっています。でも、日本では見られません。

   土星が月の裏側に隠れるのですね。

現地に行くと、土星が月の欠けている側から入って、明るい側から出てくる様子が見られます。

   日本で見られないのは残念ですけど、土星食が終わった後の時間帯に、月の近くにいる土星を見られるのですね。


11月11日20時


それと、今週は流星群もあります。

   流星が見られるのですか。

おうし座流星群があります。この流星群は、出現数の変化がなだらかで、10月・11月はずっと見られます。今週がピークではありますが、流星が特に多く見られるというわけではありません。

   今週や来週、いつ見てもいいのですね。

月がありますが、晴れた日に見てください。おうし座流星群は、流星のスピードが遅いのが特徴です。ゆっくり流れる上に、火球と呼ばれる明るい流星の割合が多いので、見逃しが少ないです。

   1時間に何個ぐらい見られそうですか?

出現数の山がなだらかな流星群は、少ない数しか飛びません。1時間に3個から5個ぐらいでしょうか。でも、そのうちの1個が火球かもしれません。

   1時間星空を見ていて、火球が1個見られたらいいですよね。

地面に自分の影ができるくらい明るい流星を、火球といいます。

   そんな明るい流星を1個見られるなら、1時間、空を見ている価値がありますね。

それを期待して、晴れた日は夜空を見てください。

   時間帯としては、何時頃がいいですか?

おうし座は一晩中見えるので、いつでも大丈夫です。おうし座が南中する、夜中の0時前後が一番いいと思います。

   眠くなる前に外に出て、1時間ぐらい夜空を見るのがいいですね。

それでいいと思います。今週、もうひとつ、天文トピックがあります。

   まだ他にもあるのですか。

14日(木)の月、月齢13ですが、月と地球の距離が最も近くなります。

   月が大きく見えるのですね。

大きいのですが、この日の月を見て、普段より大きいと感じられる人は少ないと思います。大きい月と小さい月を並べて見られれば、明らかに違うのですが、1個だけでは分かりません。

   奈良部さん、月の写真を撮っておいてください。小さいときの月と較べたいです。
   今週は、月と土星、流れ星、大きい月、見たいものがいろいろありますね。










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