秋から冬へ




11月最後の日曜日になりました。今年は年間を通して暑かったですけど、さすがにこの時期になると、秋も終わりという感じがしてきますね。栃木県では、平地でも紅葉が見られる季節になりました。

   秋らしい景色ですけど、来週は12月、冬ですよね。

今は夏服と冬服があれば、それだけで1年を過ごせそうです。

   今週の星空は、どんな感じですか?

今夜の22時頃には、南から西の空に秋の星座が見えて、東側には冬の星座が見えます。
下の図は今夜22時の星空です。

   南の空に、くじら座やおひつじ座があって、その西側には、うお座やペガスス座があります。

東の空には、オリオン座やおうし座、ぎょしゃ座があります。

   確かに、空の西側が秋の星座で、東側は冬の星座になっています。

今は秋の星座と冬の星座が両方見えて、お得な季節かもしれません。

   この時期には、星空も秋から冬に変わるのですね。

ところで、秋の星座と冬の星座を見較べると、違うところがあります。どこが違うかわかりますか?

   ・・・なんでしょう・・・   冬の星座の方が明るい星が多い ・・・ですか?

はい、正解です。秋の1等星は、南の空にあるフォーマルハウト1個しかありません。でも、冬の星座には、1等星が6個か7個あります。

   1等星には星の名前が出ていますけど、名前の付いた星の数が、冬の星座の方がずっと多いですね。

秋以外の季節には、明るい1等星をつないで「大三角」があります。でも、秋にはありません。「秋の四辺形」という四角形がありますが、全部2等星です。

   そうですね。秋の大三角というのはありません。


11月24日 21時の南の空


ところで、南の空にくじら座がありますよね。

   はい、真南にくじらの頭があります。

くじら座は、特に明るい星はありませんけど、2等星から4等星ぐらいなので、スマホを片手に星をたどれば、星座全体を見つけられます。ところが、心臓のところにあるはずの星だけは見えません。ミラという名前の星です。

   以前、ミラの話題が出ましたよね。ミラは変光星でしたね。

そうなんです。明るさが変わる星で、今が一番暗くなっています。9等星ぐらいなので、双眼鏡で見て、やっと見えるくらいです。ミラが一番明るくなると、赤い色の2等星になります。

   そのときは、くじら座の中で一番ぐらいに明るい星になるのですね。
   その上、赤い色の星ですか・・・   いかにも心臓ですね。

来年の7月頃、くじら座を見ると、ミラが一番明るくなっていて、心臓の位置に赤い星が見えます。

   今は、「ミラが見えない」ということを確かめておくのも大切ですね。

今のくじら座の形を覚えておくか、できれば写真に写してください。それを、来年の夏と比較できるといいですね。

   今は、簡単に星が写せるカメラがあるし、スマホでも写せるものがありますよね。

そういうカメラが増えてきました。でも、星を撮るときは、どんなカメラでも三脚に固定して、リモコンでシャッタを押すようにしてください。

   そうしないとブレてしまうのですね。
   そのうち、星の写真の撮り方も詳しく教えてください。










戻 る