来年の天文現象




今年ももう少しで終わりですね。今年もいろいろな天文現象があって、それらの話をしてきました。

   来年も見てみたい天文現象がたくさんありますか?

2025年には、世界全体では日食が2回、月食が2回起こります。日食は両方部分日食です。3月29日に北大西洋、ヨーロッパなどで見えます。そして9月22日、タヒチあたりの太平洋で見られますが、日本からはどちらも見えません。

   部分日食だと、わざわざ見に行く人はいないでしょうね。

日食があればどこにでも行く、日食ハンターと呼ばれる人たちがいますが、部分日食だとお金と労力をかけてまで、海外に行く人はいないでしょうね。

   月食の方はどうですか?

月食は3月14日に皆既月食があります。観られるのはハワイ、アメリカ、チリなどで、栃木県では見られません。9月8日も皆既月食で、こちらは日本のほとんどの地域で見られます。この日は未明から明け方にかけて全過程が見られます。

   9月8日の明け方に皆既月食ですね。


月食


   流星群はどうでしょう?

まず、お正月早々ですが、1月4日の夜明け前にしぶんぎ座流星群が見られます。2025年のピークは1月4日、4:00と予想されています。

   お正月から流星群ですか。月の条件はどうでしょう。

月は20時頃には沈むので、夜半過ぎなら大丈夫です。

   栃木県の冬は、山沿い以外は良く晴れるので、いい条件で流星を見られそうですね。

しぶんぎ座流星群は、すごくたくさん飛ぶ年と少ない年があります。来年の正月は条件がいいので、たくさん飛ぶことを期待して、頑張って見てみてください。

   「頑張って」というのは、お正月の夜明け前って、寒いのですね。

ものすごく寒いと思うので、厚着した上に、シュラフや布団にくるまって暖かくして見てください。

   それ以外の流星群はどうでしょう?

8月のペルセウス座流星群は、月齢18のやや大きな月が20時過ぎに昇ってきます。

   ペルセウス座流星群は条件が悪いですね。

12月のふたご座流星群は、夜中の1時過ぎに月齢24の月が昇ってきます。三日月よりもちょっと大きいくらいの月なので、あまり影響はないでしょう。

   流星群以外の天文現象は、何かありますか?

1月初めに火星が地球に接近します。ふだんより明るく大きく見えますが、火星の接近はその都度、近いときと遠いときがあります。今回の接近は、接近の中では遠い位置なので、小型の望遠鏡では、かろうじて模様が見える程度でしょう。

   1月早々火星の接近ですか。赤くて明るい火星は、肉眼で見てもきれいだと思います。

月と惑星の接近は、毎月1回はどれかの惑星が月と並ぶのが見られます。
七夕は8月29日、中秋の名月は10月6日、十三夜は11月2日です。

   七夕や十五夜は、全体に遅めですね。

そうですね、来年は遅めです。

では、良いお年を・・・!










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