今年の天文現象の目玉




2025年になりました。明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

   新年になりましたね。
   去年の最後、先週ですけど、今年の主な天文現象を紹介していただきました。改めてですが、今年は何が見られるのか教えてください。

先週お話ししなかったこともあるので、改めて、今年の主な天文現象をご紹介します。まず、次の日曜日ですが、1月12日に火星が地球に最接近します。

   火星が明るく大きく見えるのですね。

火星は現在、-1.4等星で、恒星の中で一番明るいシリウスと同じくらいです。大きさは普段よりは大きいですが、元が小さい惑星なので、小型の天体望遠鏡ではかろうじて模様が見える程度です。

   現在の火星は、肉眼では赤くて明るく見えますけど、天体望遠鏡で見てもよく見えないのですか。

そうですね、イマイチです。火星については、来週また詳しくお話しします。同じ惑星の土星ですが、今年は輪が見えなくなります。

   今年の土星には、輪がないのですか?


今週の土星
(大型望遠鏡で見れば土星の回りに衛星が見える)
小型の天体望遠鏡で見るとこんな感じ


今年ずっと、輪がないわけではなくて、輪がなくなるのは3月24日と5月7日の2回だけです。

   どうしてその2回、輪がなくなるのですか?

土星の輪の直径は7万kmありますが、厚さは数百mしかありません。地球から見た場合、厚さ数百mというのは、厚さがないようなものです。

   土星の輪は、ものすごく薄いのですね。

その輪がちょうど地球の方を向いたとき、輪が見えなくなります。

   土星の輪が消えてなくなるわけではなくて、地球から見たときに、あまりにも薄いので見えなくなるわけですね。

土星の輪が実際になくなったりはしませんが、このときは輪が消えたように見えます。3月24日の方は、土星が太陽の向こう側にいっているので、見られないと思います。5月7日は明け方の東の空で見られます。

   その2日間以外の時も、土星の輪は細くしか見えないのですね。

お団子が1個、串に刺さったような形に見えます。

   土星本体が串刺しになっているのですか。それも見たいですね。
   それと、今年は、皆既月食が見られるのでしたね。

9月8日に皆既月食が起こります。夜中の1時20分頃から欠け始めて、2時31分に皆既になって、3時53分に皆既が終わります。

   その後は少しずつ、元の満月に戻っていくのですね。

夜中から明け方にかけての皆既月食なので、全部見るのはたいへんかもしれませんね。

   日曜日の夜中から月曜日の早朝にかけての皆既月食ですね。

ちょっと曜日的に、見るのが難しい人が多いかもしれませんね。

   大きな流星群は、あまり条件が良くないのでしたね。

大きな流星群というと、8月のペルセウス座流星群と12月のふたご座流星群ですが、どちらも月が出ています。でもふたご群の時は、三日月よりも少し大きい月が明け方に昇ってくるだけなので、影響は少ないと思います。

   そうですか。 今年もいろいろな天文現象や四季折々の星座などを見たいですね。今年もタイムリーな星の話をお願いしたいと思います。

今年もよろしくお願いします。










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