真南にオリオン座があります。 
       
      オリオン座は冬の代表的な星座ですね。 
       
         星に詳しくなくても、オリオン座だけはわかるという人がたくさんいますよね。 
       
      オリオン座がわかれば、その周りにある星座も見つけられます。まず、オリオン座の東側、左側ですね。明るい1等星が1つあります。 
       
         プロキオンですね。 
       
      こいぬ座の1等星です。こいぬ座というのは小さな星座で、星をつないで子犬の形にするのは難しいので、プロキオンという星だけ覚えておいてください。 
       
         オリオン座とプロキオンの下には、おおいぬ座があります。 
       
      おおいぬ座には、全天で一番明るい恒星のシリウスがあります。シリウスは犬の鼻先になります。 
       
         おおいぬ座はオリオン座と同じくらいの大きさですね。 
       
      そのくらいの大きさを頭に置いて、星をつないで犬の形を作ってみてください。おおいぬ座は比較的、星をつなぎやすい星座です。 
       
         オリオン座と、こいぬ座、おおいぬ座が見つかれば、冬の大三角を作れますね。 
       
      冬は明るい1等星が多いので、あちこちに三角形が作れてしまいますけど、冬の大三角は、オリオン座のベテルギウスとプロキオンとシリウスをつないでできる下向きの三角形です。 
       
         オリオン座の上には、ふたご座とおうし座がありますけど、火星と木星があって、形がわかりにくくなっていますね。 
       
      ふたご座の中に火星があります。火星は赤くてシリウスぐらいの明るさの星です。火星がないものとして、星をつないでみてください。 
       
         おうし座にある木星も明るいですね。 
       
      木星は-2.6等で、金星が沈んだ後の夜空にある一番明るい星です。木星の近くにおうし座の1等星、アルデバランがあります。アルデバランも十分明るい星なのですが、近くに木星がいると、明るさでは明らかに負けています。 
       
         冬の夜空は、明るい1等星がたくさんある上に、今は火星と木星があって、賑やかな星空ですね。 
       
      冬の星座には、恒星の1等星が6個あって、さらに明るい惑星が2つあります。恒星はキラキラ瞬いていますが、惑星はほとんど瞬かないことも確かめてみてください。 
       
         今はすごく寒いですけど、きれいな星空を見るには、今週が一番いいようです。 
       
      厚着をして外に出て、冬の星空を眺めてください。 
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