月・金星・土星




今日は節分で、明日が立春です。立春の日にはテレビなどで、「暦の上ではもう春」と言われますけど、立春の意味としては、この日から春になるということではなくて、この日から春に向かって、気温が上がりはじめる日というような意味です。逆に言えば、この頃が気温の底で、一番寒い時期ということになります。

   確かに、1月末の大寒から今頃までが、一年中で一番寒い時期ですね。

その一番寒い期間が終わるのが、立春だと思えばいいです。

   なるほど。ところで今週は、何かおもしろい天文現象はありますか?

今日の夕方なんですけど、西の空に月と金星と土星が集まっています。上から、月、金星、土星の順で縦に並んでいます。

   今日の月齢はいくつですか?

月齢4で、三日月の翌日です。

  まだ細い月ですね。

細い月だから西の空に見えます。

   そうですね。夕方の西の空に月が見えるのは、三日月ちょっと過ぎぐらいまでですね。

今日の夕方なら、それらを見られる人が多いと思います。西に山や建物などがなければ、19時ぐらいまでは見られます。

   その後は、冬の星座を見られますか?

月が沈むのは21時過ぎなので、それ以降なら、月に邪魔されずに星空を見られます。
下の図は今夜21時30分の南の空です。

2月2日 21時30分の南の空


   南の空におおいぬ座がありますね。 オリオン座は少し西に傾いています。

オリオン座が西に傾くと、冬ももうすぐ終わりだなぁ、という感じがします。

   星空もそうだし、今日は節分だし、寒い冬も間もなく終わる気配がしてきますね。

冬の栃木県は良く晴れて、毎日星空を見られますが、春になると晴れなくなります。空気もどんよりした感じになります。寒いですけど、快晴で澄んだ空気の今のうちに、冬の星座を良く見ておいてください。

   そうですね。これから暖かくなるのはいいですけど、澄んだ空気の中で、きれいな星空を見られるのは、寒い今だけですね。

オリオン座は少し西に傾きましたけど、オリオン座の西側にはおうし座があって、オリオン座の上にはぎょしゃ座とふたご座があります。

   まだ、冬の星座がよく見えていますね。

今は明るい1等星がたくさんあるし、火星と木星もあって、賑やかな星空です。

   1等星は全部で何個ありますか?

まず、冬の星座の1等星が6個あります。そして、火星と木星があって、東の空には春の星座が昇ってきているので、しし座のレグルスが見えます。空全体では、1等星以上の明るい星が9個になります。

   確かに、それだけ明るい星があると、賑やかな星空ですね。

月が沈んだ後に夜空を見上げると、肉眼で見るだけでも楽しめます。恒星7個はキラキラ瞬いていますが、惑星2つはほとんど瞬きません。

   恒星は瞬くけど、惑星は瞬かないのでしたね。

実際に夜空で確かめてください。
今日の夕方は、月と金星・土星を見て、その後、9時半以降に星空も見てみてください。明るい恒星がキラキラ瞬いていますよ。









戻 る