月と火星、カノープス




先週、節分と立春が過ぎました。でも、ここに来てこの冬一番の大寒波襲来です。この後は、暖かいとは言えないかもしれませんけど、真冬の寒さになる日は少なくなるでしょうね。

   季節が春に向かうと、冬の星座は西に傾きますね。

下の図は今日、2月9日21時の南の空です。

2月9日21時の南の空


   オリオン座が真南を過ぎて、西側に回っていますね。そして、おおいぬ座とふたご座が南中しています。

そのあたりが冬の星座の最後になります。その東側にあるかに座やうみへび座は、春の星座になります。

   真南から天頂にある星座が、冬の星座の最後になるのですね。

はい・・・ ということは、ほぼ東半分の空は、春の星座になっています。

   冬の星座を見られるのは、そろそろ最後になりますか?

来週ぐらいまでですね。今週は月が大きいので、来週の後半ぐらいが、冬の星座の見納めになるかもしれませんね。

   今夜は、ふたご座の中に月がありますね。

12日水曜日が満月です。

   そうですか。 今週は星空を見るのは無理ですね。

暗い星は見えませんが、月のそばをよく見てください。火星があります。

   ありますね。火星が月のすぐ東側にあります。

火星は1ヶ月ぐらい前に地球に最接近して明るくなりました。今でもまだ、-0.8等星で、十分明るく見えます。

   赤くて明るい火星と月が近くに見えるのはいいですね。

もうひとつ、真南の地平線すれすれの低い所を見てください。明るい星が1つあります。

   カノープスという星があります。

この星はシリウスに次いで、全天で2番目に明るい恒星です。南半球に行くとシリウスと一緒に明るく見えます。それが、栃木県から見ると地平線ギリギリで、今だと21時前後の1時間ぐらいしか見られません。

   シリウスの次で、2番目に明るい星が、地平線ギリギリにあるのですか。

これまで、冬の夜空に見える1等星は6個と言ってきましたが、実はカノープスを含めると7個になります。
鹿島田さんは、カノープスを見たことありますか?

   名前は聞いたことがありますけど、見たことはないかもしれません。

カノープスを見ると長生きできるという伝説があります。

   そうなんですか!?

伝説ですけどね。みなさんもカノープスを見つけてみてください。

   でも、これだけ地平線に近いと、地上の光と区別ができないのではないですか?

地上の街灯などは動きませんが、星は10分ぐらい間を空けて見ると動いています。

   なるほど、見える位置が、西に動いていたらカノープスですね。

冬の夜空に見える7個目の1等星、カノープスを探してみてください。










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