しし座が南中しています。 
 
しし座は春の代表的な星座です。2等星3等星、明るい星で星座ができているので見つけやすいです。ライオンが前足をたたんで、後ろ足を伸ばして、獲物に飛びかかっている姿です。 
 
   iステラ画面では、星が線で結ばれていて、確かにそんな形に見えますけど、実際の星空には星座の線はありません。見つけられますか? 
 
しし座がどのくらいの大きさか分かれば見つけられます。 
 
   大きさですか・・・  星空初心者には、どのくらいと言ったらいいでしょう? 
 
今、北の空の高いところに北斗七星があります。それがししの胴体と同じぐらいの大きさです。北斗七星に頭と足を付けると、しし座の大きさになります。 
 
   なるほど、そのくらいの大きさですね。 
   北斗七星が見つけられれば、しし座は北斗七星の南側ですね。 
 
北斗七星としし座が見つかれば、その周りの星座を探せます。しし座の西側にはかに座があります。かに座は有名ですが、暗い星ばかりなので、空が明るいと見つけづらいです。大きな街から十分離れていて空が暗いところなら、かに座の星が見えるのと同時に、カニの甲羅の真ん中に、ぼーっと光っている星の集まりが見えます。プレセペ星団と呼ばれる数十個の星の集まりです。 
 
   双眼鏡で見えますよね。 
 
双眼鏡ならよく見えます。逆に、プレセペ星団を見つけられれば、その周りにある4つの星がカニの甲羅になります。 
 
   しし座の東側には、おとめ座がありますね。 
 
おとめ座はしし座より大きな星座で、1等星のスピカがあります。春の星座の1等星は、スピカとしし座のレグルスとうしかい座のアークトゥルスの3つしかありません。 
 
   うしかい座は、おとめ座の北側ですね。 
 
1等星のアークトゥルスから星をたどってみてください。 
 
   iステラの画面を見て思ったのですけど、今は天の川がありませんね。 
 
そうなんです。春の星座が見えているときは、天の川がありません。 
 
   天の川はどこに行ってしまったのですか? 
 
天の川は地平線に沿って、ぐるっと一周、私たちの周りを取り巻いています。 
 
   天の川って360度、私たちの周りを取り巻いているのですか。 
 
そうなんです。春以外の季節には、360度取り巻いている天の川の一部が地平線の上に上がっています。 
 
   天の川のどのあたりが見えるかによって、濃く見えたり薄かったりするのですね。 
 
今は明け方に、夏に見える天の川の濃いところが昇ってきます。地平線を360度取り巻いている天の川が、東の方から持ち上がってくるのを見られます。 
 
         天の川が東の地平線から昇ってくる様子は、見てみたいですね。 
       
       
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