月・金星・土星



   先月中頃まで、夕方の西の空に宵の明星の金星が明るく輝いていましたけど、今は見えなくなりましたね。

金星は1ヶ月ぐらい前に太陽の手前を通り過ぎて、今は明け方の東の空に移動して、明けの明星として見えています。

   今の金星は、明け方の空に見えるのですか。
   冬の終わり頃には、水星と土星も夕方の西の空に見えていましたよね。

そうでした。今は、水星と土星も明け方の東の空にあります。夜明け前の少し明るくなった頃、東の地平線近くに、上から、金星・土星・水星と縦に並んで見えています。

   冬の夕方に見えていた惑星は、明け方の東の空に移ったのですね。

今の夕方は、木星と火星が西の空に見えます。それ以外の惑星は、夜明け前の東の空です。
下の図は、今日4月20日20時の西の空です。

4月20日20時の西の空


このくらいの時刻に薄明が終了して、真っ暗になります。

   木星が西の空にあります。

今は金星がないので、木星が一番星になります。

   冬の星座がみんな、沈みかかっていますね。

おうし座、オリオン座、おおいぬ座が地平線の上に並んでいます。そのあたりには明るい1等星がいくつもありますから、西の空が賑やかです。

   その上に、ふたご座があって、火星もあります。

冬の星座が、だんだん沈んでいきますね。

   南の空や天頂方向を見ると、春の星座が見えています。

今は、春の星座が見頃です。今週は月が昇るのが夜半過ぎなので、星空を見るには好都合です。

   南の空にしし座があって、その左下には、おとめ座がありますね。

それらが、春の代表的な星座です。北の空を見ると、北極星の上におおぐま座があります。

   北斗七星はすぐ見つけられると思いますけど、北斗七星はおおぐま座の一部で、背中からしっぽですね。

北斗七星は、全部2等星ぐらいの星で明るいですが、それ以外のおおぐま座の星は、4等星ぐらいの暗い星なので、街中では見えないかもしれません。

   おおぐま座は、頭が下で足が上。ひっくり返っていますね。

北を向いて上を見上げると、確かに足が上で、ひっくり返っています。でも、自分の足を南に向けて寝転んで、おおぐま座を見ると、足が下で頭が上の正しい姿になります。

   なるほど、どちらから見るかで、向きが変わるのですね。

春は、北の空におおぐま座、こぐま座など、聞いたことのある星座が見えます。

   南の空には、とっても長いうみへび座があるし、春の星座巡りを楽しめますね。

先ほど、水星・金星・土星が、明け方の空に見える話をしましたが、実は、今週金曜日、25日ですね。明け方の東の空で、細い月と土星・金星が接近して見えて、その下に水星が見えます。

   今週は、明け方の東の空も見所がありますね。

この日の月はかなり細いですから、地球照がきれいに見えます。

   地球照のある月と、明るい金星が接近して見えて、土星まで近くにいると、きれいでしょうね。
   早起きする価値のある景色だと思います。

今週は、夜半前は春の星座を見られるし、金曜日の明け方には、細い月と金星・土星が集まっている景色が見られて、星空を見るにはいい1週間です。



 









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