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      月と火星 
       
       
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       6月になりました。6月というと梅雨、晴れない日が多くなりますね。 
 
   天体観測はお休みですね。 
 
例年だと1ヶ月半ぐらいでしょうか。 
 
   1ヶ月半、星見がほぼお休みというのは長いですね。 
 
以前にもお話ししましたが、6月・7月がさそり座やそのあたりの天の川を見るのにちょうどいい時期なので、ちょっと残念です。でも、日本海側の地方は、冬の3ヶ月ぐらい毎日曇りや雪で晴れることがほとんどないですよね。 
 
   そう言われればそうですね。冬、良く晴れる栃木県は、まだいい方なのですね。 
 
日本海側は、冬は雪で、梅雨も同じようにありますから、栃木県は恵まれている方だと思ってください。 
 
   冬、毎日雪で、その上、梅雨が来るのは、恵まれてはいないですね。 
 
ななつがたけ北天文台は、その日本海側の山の中にあるのですけどね。冬は全然晴れないので、逆に毎日晴れる栃木の自宅で星を見ています。 
 
   そうでしたか。天文台の稼働率が悪いですね。 
 
そうなんです。でもその分、晴れればきれいな星空が見られますから、そこに価値があります。 
 
   晴れればすごくきれいな星空が見られるのですよね。 
   ところで今週は、何か見ておきたい天文現象はありますか? 
 
今日なんですけど、夕方から夜にかけて、月と火星がすぐ近くに並んで光っています。月は月齢5で、三日月と半月の中間ぐらいの形です。 
 
   月と火星の大接近ですね。 
 
今回はほんとに近いです。 
 
   何時頃が一番近づきますか? 
 
20時から21時頃が一番近いです。月と火星の距離が、月1個分の大きさと同じくらいになります。 
      下の図は、今日20時の西の空です。 
       
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      | 6月1日 20時の西の空 | 
    
    
       
       
         近いですね。拡大しないと重なってしまいます。 
       
      広い範囲が見える状態だと、くっついてますよね。月のあたりをどんどん拡大してみるとこうなります。 
       
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          拡大すると、確かに月の大きさと同じくらい離れたところに火星がいます。 
 
月は明るいですが、火星も負けない明るさがありますから、肉眼で見ても、月のすぐそばに火星があるのが分かります。 
 
   肉眼で見えるのはいいですね。 
 
夕方19時半ぐらいになると、暗くなって火星が見えるようになります。それから10分か20分おきに月と火星を見ると、月が東に移動しているのが分かります。 
 
   見ている間に月が動いているのが分かると、新しい発見をしたみたいで、記憶に残りますね。 
 
火星も何日間隔かで見ると、動いているのが分かりますが、月はそれよりもずっと早く動いていきます。 
 
   この機会に、月がどのくらいの速さで動いていくのか、見られたらいいですね。 
 
      肉眼で見て、月が動いているのが分かる機会は少ないですから、見てみてください。 
       
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