夏の星座



7月も2回目の日曜日で、もう中旬です。梅雨がなければ、今はもう夏真っ盛りで、子供たちも夏休みを楽しみに待っている季節ですね。晴れればですけど、夏の星座が見える時期になりました。今だと22時以降、夏の星座が見やすい位置に来ます。

   22時ですか。今は陽が落ちるのが遅いし、真っ暗になる時間も遅いので、星を見るのはそのくらいの時刻からですか?

真っ暗になって、すべての星が見えるようになる時刻は、今だと21時ぐらいです。本来はそれ以降、星空を見られるのですが、21時頃というのは、ほとんどすべての家の照明が点いていて、ヘッドライトを点けた車もたくさん走っています。そのため、地上の光が空を照らして、本来は真っ暗なはずの夜空が明るくなっています。

   暗くなったばかりの頃は、地上の光が明るくて、暗い星が消されてしまうのですね。

22時でもいいですが、できれば23時を過ぎると地上の光が少なくなって、星がたくさん見えるようになります。

   星空を見るなら、23時以降がいいのですね。

ちょっと遅い時間になってしまいますが、星を見るならそのくらいがいいです。ただ今週前半は、その時刻には月が昇ってくるので、23時から夏の星座を見たい場合は、今週末以降がいいです。

下の図は19日土曜日、23時の南の空です。

7月19日23時の南の空


   真南にいて座があります。

そのあたりに天の川の一番濃いところがあります。いて座があって、その西側にさそり座もありますよね。

   さそり座がありますけど、傾いて沈みそうになっています。

そうなんです。さそり座は夏の代表的な星座ですけど、南の低いところにあるので、沈むのも早いんです。

   以前、梅雨に入る頃、さそり座は6月に見やすい所に来るので、梅雨が明けてからでは遅いというお話がありましたね。

今週末から来週にかけて、晴れれば、ギリギリさそり座を見られるので、探してみてください。

   それ以外に夏の代表的な星座というと、わし座、こと座、はくちょう座あたりですか?

それらの星座は、空の高いところにあります。それらは星座という前に、わし座、こと座、はくちょう座の中にある一番明るい星を3つつなぐと、夏の大三角になります。

   そうですね。空の高いところにある明るい星3つは、すぐにわかりますから、まずは夏の大三角を見つけて、それぞれの星座の星を結んでいけば
   いいですね。

こと座は小さくまとまっていますから、見つけやすいです。はくちょう座は一番明るい星のデネブがてっぺんになる十字架になっています。わし座はわかりにくい形なので、iステラの画面を見ながら、星をつないでみてください。

   夏の天の川が、上から、はくちょう座、わし座、いて座の中を流れていますね。

天の川が見えるといいのですけど、多くの方の自宅があるあたりでは、空が明るくて見えないでしょうね。

   余裕があったら、奥日光とか那須の標高が高いところに、天の川を見に行ってみてください。

天の川が見えれば、川の西側に織姫のベガがいて、川の東側に彦星のアルタイルがいるのが分かります。

   天の川で隔てられている2人というのが分かりますね。

今週末以降、晴れたら夏の星座を探してみてください。


 
 









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