伝統的七夕



   8月も下旬になりましたが、本当の七夕はこれからなのでしたね。

一般的には、「伝統的七夕」と呼ばれていますが、旧暦の7月7日です。今の暦だと今週29日金曜日になります。

   今週の金曜日が本来の七夕なんですね。

以前にもお話ししましたが、七夕を現在の暦の7月7日にやってしまうと、困ることが2つあります。

   ひとつは梅雨の最中で、晴れないということですよね。

2つめは、旧暦の7月7日ならば、毎年月齢7の月が出ています。でも、現在の暦だと7月7日の月は、年によって月齢がバラバラになります。

   七夕には月齢7の月が必要なのでしたね。

正確に言うと、旧暦の7月7日でも、月齢が6のときもあれば8の時もあります。月齢7前後ということで、半月より少しへこんだ形です。

   その月が西の地平線に沈むとき、横向きに近くなって、舟の形に見えるのですね。

それが天の川を渡してくれる舟になります。

   舟の形に見える月も、七夕に必要なアイテムなんですね。
   今の暦の7月7日は梅雨ですから、晴れないのが普通ですが、今週金曜日、29日は晴れて欲しいですね。




月が出ている間は、月の光が明るくて天の川は見えません。今年の旧暦七夕の日の月齢は6で、月が沈む時刻が例年よりちょっと早いです。21時ちょうどぐらいに沈みます。

   月が出ているときには見えなかった天の川が、21時以降、見えるようになって、七夕の物語が始まるのですね。

今週の金曜日が本来の七夕です。夕方、舟の形の月を見て、月が沈んだ後、21時過ぎに織姫と彦星を探してみてください。ふたつの星の間に、うっすら天の川が見えるかもしれません。


 
 









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