南の空にやぎ座があります。その東側には、みずがめ座がありますね。 
 
やぎ座あたりから東側が秋の星座と呼ばれる範囲です。 
 
   やぎ座の西側には、いて座やわし座があります。 
 
そちら側が夏の星座になります。 
 
   確かに夏の星座と秋の星座が、両方見えています。でも、さそり座はすでに沈んでしまったようですね。 
 
さそり座は、夏の代表的な星座ですが、南の空の低いところにあるので、沈むのが早いです。今日は南の空に見えているやぎ座とみずがめ座をよく見てみましょう。 
 
   やぎ座は、星を線でつなぐと、下向きの三角形ですね。 
 
やぎ座を画面の中央に持って行くと星座の絵が出ますから、どんな姿か見てください。 
 
   前半分は角の生えたヤギですけど、後ろ半分は尾びれのある魚・・・ですか? 
 
ギリシャ神話によると、神様たちがナイル川のほとりで宴会をしていたとき、突然怪物が現れて、神様たちは動物に姿を変えて逃げました。そのとき、パーンという神様はナイル川に飛び込んで逃げたのですが、動物に姿を変えるとき、慌てて上半身はヤギで下半身が魚という姿になってしまいました。それを見た他の神様たちが大笑いして、その姿を星座にしたそうです。 
 
   それは突っ込みどころ満載のギリシャ神話ですね。 
 
おもしろいですよね。 
 
   神様も河原でバーベキュー大会をするのですね。 
   神様でも怪物が怖いのですね。 そして、慌て者の神様もいるのですね。 
 
そのようです。みずがめ座の方もその姿を見てみましょう。 
 
   みずがめ座を画面の真ん中にもっていくと・・・ みずがめ座の絵が出ました。 
   水の中にいる亀さんではなくて、水が入った瓶をもっている人の姿ですね。 
 
うつわの瓶から水がこぼれ落ちていますよね。 
 
   はい、こぼれた水は、下にいる魚の口に入っています。 
 
下にいる魚がみなみのうお座です。魚の口のところに1等星があります。 
 
   フォーマルハウトという星ですね。 
 
秋の空には、1等星はこれ1個しかありません。 
 
   南の空の低いところですよね。 
 
夏の空にも冬の空にも、1等星を3つつないで「大三角」がありますが、秋の空の1等星は南の低いところに1個しかないので、大三角が作れません。 
 
   「秋の大三角」はないのですね。 
 
      今、やぎ座とみずがめ座が見つけやすいところにあります。今夜晴れたら探してみてください。 
       
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