秋の星座



10月最後の日曜日になりました。やっと長い夏が終わって、短い秋が来て、その後すぐ寒い冬が来るのでしょうね。日本の気候と星空が一致しなくなりました。今は秋の星座がよく見えています。

   先週は月の影響がほとんどなくて、星空や流れ星を見るのに適した週でしたよね。
   今週は月が大きくなっていく週になりますか?

今日は月齢5で、今週は次第に月が大きくなっています。月が沈む時刻も遅くなっていきます。

   今夜の月の入りは何時ぐらいですか?

今夜は20時です。1日に30分ぐらいずつ遅くなっていきます。

   そうすると、秋の星座を見るのは、週の前半がいいですね。

そうですね。秋の星座といえば有名なのは、ギリシャ神話の古代エチオピア王家の物語に出てくる星座です。ケフェウス、カシオペア、アンドロメダ、ペルセウスの4つと、人以外ではペガススとクジラ。ひとつの物語に6つの星座が出てきます。

   秋の星座が見える時期には、毎年、そのお話を聞きますね。

今年もまた、その物語を話すと長くなるので、物語の内容はななつがたけ北天文台のホームページを参照してください。

   登場人物がどういう関係かだけ、紹介していただけますか。

古代エチオピアに、ケフェウスという王様がいました。お妃はカシオペアで、娘のアンドロメダがいました。エチオピアに災いをもたらした化けクジラを鎮めるために、アンドロメダが生け贄にされます。それを見て、翼の生えた馬のペガサスに乗ったペルセウスが助けに来ました。

   そういう登場人物が、みんな秋の星座になっているのですね。

下の図は、10月26日21時北の空です。

10月26日21時の北の空


   北極星の上にケフェウス座とカシオペア座があります。

カシオペアの上にアンドロメダ座があって、東側にペルセウス座があります。

   アンドロメダ座のとなりがペガスス座ですけど、くっついていますね。

秋の四辺形の1個を二つの星座で共有しています。ペガスス座の四辺形とも言われますが、星座としては、そのうちの1個はアンドロメダ座の星です。

   ペガスス座の四辺形と言うより、やはり「秋の四辺形」と言った方がいいのですね。

秋の四辺形とカシオペア座は、すぐ見つけられると思います。秋の四辺形はペガススのおなかですから、頭と前足を探してください。

  ペガススの頭と前足は見つかりますけど、体の後ろ半分があるはずの部分に、アンドロメダ座がありますね。

ペガスス座は、おなかから前半分しかありません。ペガススがあまりにも速く飛ぶので、後ろ半分が見えないのでしょう。

   ペガススってそんなに速く飛ぶのですか?

知りませんけど、そうなんじゃないかなぁ、と思うだけです。

   ペガスス座の後ろ半分がない理由は、特にないのですね。

秋の四辺形から行くと、カシオペア座側にアンドロメダ座がありますね。秋の四辺形とカシオペア座が見つかれば、アンドロメダ座とペルセウス座の位置がわかります。どちらも形が複雑なので、スマホを片手に線で結んでみてください。

   くじら座は、かなり離れた南の方にありますね。

あまり明るくない星ですが、五角形の頭が見つけやすいと思います。
古代エチオピアの物語に出てくる6つの星座、探してみてください。


 
 









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