ふたご座流星群



今日は12月14日、今夜がふたご座流星群の極大です。ふたご座流星群は出現数の多い流星群で、たくさんの流星が見られます。先週、その話をしましたが、もうすでに、2・3日前から流星は飛んでいます。

   先週聴き逃した方のために、要点だけ、また教えていただけますか。

今日17時がふたご座流星群の極大予想時刻ですが、その時間はまだ明るいし、ふたご座も昇っていません。21時前後の1時間、空を見るのがいいと思います。

   1時間連続で、空を見ていないといけないのですね。

流星は続けて複数飛んだり、しばらく飛ばなかったりということを繰り返します。均等に飛ぶわけではないので、1時間空を見ていないと、本来の流星群の活動を見られません。

   今夜よく晴れたとして、1時間で何個ぐらいの流星を見られそうですか?

空全体で40個ぐらいは飛ぶと思いますが、ひとりの人が見られる範囲は限られるので、ひとりで見られるのは1時間で10個ぐらいでしょう。ただ、街の中で空が明るいところでは、暗い流星が消されてしまうので、見える流星は半分かそれ以下になってしまいます。

   できれば、街から遠く離れた暗いところに行って見たいですね。

どこで見るにしても、立って上を見上げるのでは、すぐ疲れてしまいます。寝転んで見てください。もちろん、十分な防寒をして、です。

   夜はかなり寒いですよね。

十分厚着をしたうえに、寝袋や毛布にくるまらないと、寒さに耐えられません。寝転んで真上を見ているのが、流星を見られる可能性が一番高いです。

   月はないのでしたね。

2時半ぐらいに細い月が昇りますが、それまでにはみなさん、寝ますよね。

   そうでしょうね。流星を見るということは、冬の星座も見ることになりますよね。

どんな星座が見えるのかというと、下の図は今夜の20時の空です。


12月14日 20時


   オリオン座が東の空に昇っていますが、まだ、秋の星座が多く見えていますね。

空の西側2/3ぐらいは秋の星座です。

   20時には天頂付近はアンドロメダ座やおひつじ座などがありますね。

ふたご座は、東の地平線から昇ったばかりです。流星はふたご座のカストルの方から飛んできますから、東から西方向に飛ぶ流星がふたご群です。

   冬の星座というと、ぎょしゃ座とおうし座が割と高いところにありますね。

そのあたりから東側が冬の星座になります。ぎょしゃ座には1等星のカペラがあって、それを含めて五角形の星の並びがあります。おうし座にはすばるがあります。ぼやっとした星の集まりとして見えると思います。

   すばるがそのあたりに昇ってくると、冬になったなぁ、という気がしますね。

そうですね。すばるの近くに1等星のアルデバランがあって、そのあたりにV字型の星の並びがあります。そこが牛の顔になりますが、そのあたりも大きな星団で、ヒアデス星団と呼ばれています。

   ふたご座の下に木星がありますね。

木星の上にある明るい星二つが、ふたご座のカストルとポルックスで、上にある方がカストルです。このあたりにふたご座流星群の放射点があるので、飛んだ流星を逆に延長するとカストルのあたりに集まります。

   ふたご座の南側には、オリオン座がありますね。

オリオン座はみなさん、見つけられると思いますが、流星がオリオン座の方に飛べば、オリオン座を上から下に突き抜ける流星になります。

   ふたご座流星群を見るということは、今、お話に出てきた星座も見られるわけです。流星だけではなくて、秋の星座と冬の星座をゆっくりご覧ください。


 
 









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