ミラ



冬至から1ヶ月以上過ぎて、日没が一頃より遅くなってきましたね。冬至の頃は、夕方4時半に太陽が沈みましたが、今日の日没は5時です。

   30分遅くなりましたか。でも、まだ日が沈むのは早いですね。

太陽が早く沈めば、星が見えるようになる時刻も早くなります。今日は18時30分以降なら、暗い星まで見えます。夜が長いですね。

   冬の栃木県の平野部は、空気が澄んで晴れが続きますから、夜が長いのは星を見る人にとっては好都合ですね。でも今は、1年中で一番寒い時期でもありますね。

頑張って外に出て、きれいな星空を見ましょう。

   今週は何が見られますか?

まず月ですが、今日は月齢6で、明日、半月になります。半月は夕方の南の空にありますから、空を見れば必ず目に入ります。

   半月あたりから、月が明るくて、星空を見るには適しませんよね。

今週は、暗い天体や冬の天の川を見るのには良くないです。明るい星で構成される星座なら、月があってもなんとか見えます。そんな中で、今週から来週に見てもらいたいのは、くじら座です。

   くじら座ですか・・・  あまりメジャーな星座ではないですね。

秋の南の空に見える星座ですが、今でも、夕方の早い時間なら見えます。

下の図は、1月25日19時の南の空です。


1月25日19時 南南西の空


   真南より少し西に寄っていますが、くじら座があります。

くじら座を画面の真ん中あたりにもっていくと、星座の絵が出ます。

   はい、くじら座の絵が出ました。このくじら、手というか前足がありますね。

これは普通の鯨ではなくて、ギリシャ神話に出てくる化けクジラです。大暴れして津波を起こして、沿岸に済む人々を苦しめました。実際の星空で、くじら座の星をiステラの画面のように線で結んでみてください。

   くじら座はけっこう大きいですね。

そうですね。今日は近くに月があるので、暗い星は見つけづらいです。明日は月がもう少し大きくなるし、クジラの頭に近いところに行くので、さらに見つけづらいかもしれません。

   クジラのしっぽの方に、デネブカイトスという名前の星がありますね。

くじら座で一番明るい星なので、月があってもそれはよく見えます。それ以外に、真ん中あたりにミラという星があります。ちょうどクジラの心臓の位置になります。今週見てほしいのは、そのミラです。

   ミラという星は変光星でしたね。

星自体が膨らんだり縮んだりして、明るさが大きく変わる星です。

   今、ミラが明るくなっているのですか?

今週あたりが一番明るくなっています。最大で2等星から10等星の間で、330日ぐらいの周期で明るさが変わります。ただ一番明るくなったときに2等星になるとは限らず、もう少し暗い場合もあります。

   近くに明るさを比べられる星はありますか?

クジラの頭の鼻先にある「メンカル」という星は2.5等星です。これより明るいか暗いかを見比べてください。

   今はメンカルという星と大体同じくらいの明るさなのですね。

そうですね。でも、どちらかが少し明るいので、よく見比べてください。

   一番暗くなったときが10等星だと、肉眼では全く見えなくなりますね。

肉眼で見えるのは6等星までなので、これから次第に暗くなっていって、6月頃には見えなくなって、10月に一番暗くなります。

   ミラは今が一番明るいということですが、これから月に1度ぐらい見ていくと、次第に暗くなっていくのが観察できますね。

今週は、くじら座のミラに注目してください。


 
 









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