はくちょう座・こと座



   先週のお話しでは、今週は流星群が3つ重なって、月が昇る時刻も遅くなるということでしたね。

流星群は、みずがめ群とやぎ群とペルセウス群の3つになります。ただ、3つともピークの時期から、はずれているので、見える流星の数は、3つ合わせても1時間に10個ぐらいです。ペルセウス座流星群は始まったばかりで、ピークは来週です。

   流星群が1時間に10個でも、散在流星が5個ぐらいは見えるのでしたね。

はい、大きな街から離れて、光害の影響が少ないところに行けば、そのくらい見えます。今日は20時半ぐらいに月が昇ってしまいますが、今週後半になれば月の出が遅くなるので、流星を見るなら今週の後半以降がいいです。

   今週後半には流星が見られて、月がないなら夏の星座も見られますね。

22時ぐらいに空を見上げると、真上に明るい星があります。

   こと座のベガですか?

その通りです。ベガは1等星の中でも明るい方で、夏の空では一番目立ちます。 その東側にも1等星があって、はくちょう座のデネブです。

   その2つは、ほとんど真上ぐらいに見えるのですね。ベガとデネブときたら、もうひとつ、アルタイルもありますよね。

アルタイルは、デネブの南の方にあります。その3つで夏の大三角です。

   真上とその南を見ると、明るい星は3つしかありませんから、すぐ見つかりますね。

けっこう大きな三角形です。この3つの星ですが、アルタイルまでの距離は17光年でベガは25光年です。この2つは太陽系の近くにあって、太陽からの距離も大体同じといっていいところにあります。ところがデネブまでの距離は、1400光年あります。

   デネブって、そんなに遠くにあるのですか。

そうなんです。アルタイルの80倍以上遠くにあります。

   それでも、地球から見たときの明るさは、アルタイルと同じくらいなのですね。

・・・ということは、どういうことでしょう?

   デネブはものすごく明るい星だということですか?

そうですね。明るいというか、ものすごく大きな星です。大きいから明るいわけです。デネブの直径は、太陽の200倍あって、超巨星という分類です。

   そんなに大きい星があるのですね。

宇宙には巨大な星が結構あります。




デネブは白鳥のお尻の星ですが、反対側、くちばしにアルビレオという星があります。

   アルビレオ・・・ 聞いたことがあります。二重星ですよね。

有名な二重星で、肉眼で見ると1個の星ですが、望遠鏡で見るとオレンジの星と青い星がすぐ近くに並んでいます。アルビレオは色がきれいなので、機会があったら見てください。これは、大型望遠鏡で見るよりも、小さな望遠鏡で見た方がきれいです。

   大きい望遠鏡よりも、小さな望遠鏡で見た方がきれいということがあるのですか?

天体望遠鏡は必ずしも、大きい方がよく見えるというわけではありません。見る対象によりですが、小さい方がきれい、ということはあります。

   他にも有名な二重星は、近くにありますか?

ベガの近くに、通称WWスターという星があります。こちらはちょっと、マニアックな重星です。

   重星ということは、二重星ではないのですね。

低倍率の望遠鏡で見ると、同じくらいの明るさの星が2個並んでいます。二重星に見えるのですが、高倍率にすると、それぞれの星が、また二重星です。それでWWスターと呼ばれています。
こと座には、M57という有名な惑星状星雲もあります。

   夏の大三角は肉眼で見るだけではなくて、天体望遠鏡があると、いろいろ見所があるのですね。


 
 









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